現れた予兆
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のか殺気を強めていた。
そんなブルーを見て、聞こえる筈も無いがラースが慰めの言葉を掛ける。
『安心しナヨ愛香の……じゃねェヤ、テイルブルー。あいつ等の殆どに巨乳属性はネェ。多くが造りモンだからヨォ』
「……へぇ……造り物」
あのアイドル達のファンの方々には悪いから、この情報は黙っておこうとグラトニーはそう心に決めた。
同時に要らない情報を流して混乱させたり、増長させない為に愛香へも伝えない事も。
……知っておいても損しかない情報だ。
『ちなみにいらん事を言ウト、一番巨乳属性を持ってんのはあの牛野郎ダナ』
「……胸が無いのに一番持っているとはこれいかに……」
筋肉によって盛り上がった胸は当然含まないのだが、属性力の化身でもある彼らなのだから巨乳でも何でもない牛の様なエレメリアンが一番今日乳属性を持っているのは妥当でもある。
牛の様なエレメリアンも、属性力を感じ取り大いに落胆した様子で、戦闘員達へと指令を出した。
「やはり真の巨乳はおらぬか……見せかけばかり、嘆かわしき事よ! ならばまず手始めに奪うはツインテールぞ! かかれい!!」
そうこうしている内に髪型をツインテールにしている女性達が優先的に狙われ、大勢の戦闘員に囲まれてしまった。
ヘタリこんでこそいるのだが、どうみても演技でしかもカメラ映りまで気にしている。たしかに局のカメラはテイルレッドだけでなく彼女達も映しているが、随分悠長に構えているとグラトニーはかなり呆れた表情となった。
ラースが漏らした溜息も、呆れの色を隠していない。
ツインテイルズは結構必死なのかそれとも表情が読めないのか、結構本気で救出しようと彼女達へ向かっていくが、途中でバッファローギルディに阻まれた。
「行かせんぞツインテイルズ! このバッファローギルディが相手をする! 貴様らは強く、何人も敗れ去ったそうだが……巨乳属性を広める為、我が隊長の名誉の為! 命を賭す覚悟でいかせてもらう!!」
「ラ、巨乳属性……本当にあるんだなそんな俗っぽい属性って……」
そうは言うが、個人個人の嗜好が属性力となる以上、別段あっても不思議ではない。
と、今まで殺気だった目で女性達を見ていたテイルブルーが、勢いよくバッファローギルディへと目を向ける。
「巨乳属性……? つまりこいつを倒せば……巨乳属性の属性玉が手に入る……!?」
「ブ、ブルー?」
目が獣が獲物を狙うソレになっているテイルブルーにレッドは怯えるが、肝心のバッファローギルディはそんな目線には気がつかず巨乳の良さを語り始めている。
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