現れた予兆
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ので、それ以外に供物が無いのも当然なのだが。
「せめてもの餞……受け取るがいい、旧友よ。そして、ツインテール以外の……巨乳にも目を向けてみるといい。それが心の安らぎとなる事を祈ろう」
幼女好き+ツインテール好きが死んでも胸に目を向けるかは疑問だが、リヴァイアギルディは目を閉じて黙祷した。
そして部屋を後にしい道程のあった場所へと足を運ぶと、そこには未だ傅いたままの彼の部下がいた。
「……クラーケギルディよりも高い戦果を上げるのだ。負けてはおられん……分かっているな」
「はっ!」
リヴァイアギルディの懐刀である猛牛のエレメリアン・バッファローギルディは、ツインテイルズを倒す為、足音荒々しく出撃した。
その足元の影にある筈の無い、“暗く青に近い色”を不自然に映しながら。
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観束トゥアールという終始何がしたかったのか分からない転入生と、桜川尊という婚姻届を配りまくる事が常識とでも言うかのように語る教師を、自分のクラスに瀧馬が迎えた日……その日の放課後。
ゴールデンウィークから数日開けてまたアルティメギルの構成員が攻め込んできた。
攻め込んできた場所は屋外にあるグラビアアイドルのコンテスト会場であり、スタイルのいい水着姿の女性達が、あちらこちらで逃げ回っていた。
逃げ惑う度に豊満な胸が跳ね躍り、恐怖など殆ど感じられない、作ったような怖がった顔のまま、戦闘員から逃げ続けている。
何故に恐怖をもたらしていないのかというと、ラースが言うには属性力は単純感情種のエレメリアンの介入でもない限り、人間を殺してしまうと消え失せて手に入らなくなってしまうのだという。
その上、どれだけ抵抗しても構成員戦闘員問わず、相手を捕まえるか気絶だけで済ませて放置しさらう事など一切しないので、死なないんだから大丈夫だしテイルレッドが来るから寧ろ楽しみ、などといった考えを持つ物が大半になってしまっているのである。
「……もし、単純感情種が現れたら……」
『危ないだろウナ。俺らは相手を殺しても属性力を手に入れられる……というより“殺した方が”より上質で上手い食事にありつけるんデナ。吸い取るだけで見逃してくれる奴の方が少ないんだよナァ』
せめて危惧している事が近い内に起こらないことを祈りながら、グラトニーとラースは現場の建物の上で気配を殺し、左腕右足両方共で空気を吸い込みながら待機している。
グラトニーがワープしてきてから数十秒遅れて現れたツインテイルズは現場を眺め、テイルレッドは溜息を吐きテイルブルーは胸に対する嫉妬がある
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