暁 〜小説投稿サイト〜
101番目の舶ィ語
第八話。蜘蛛タンク
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
し、同じ末路を辿らせた形になります」

ここで彼女が言いたい事が解った。

「噂と似た結末なら、それは解決になる、って事だね」

「その通りです。故に、『ロア』との戦いは情報戦になるのです」

情報戦というのも理解出来た。
一之江は僅かな情報だけで今回の事件を理解し、そして解決の為に動いたんだ。

「凄かったよ、流石は一之江……へっ、へっくしゅん!」

「うわっ、水に濡れたからって解りやすくくしゃみする人なんているんですね」

「……俺は主人公のロアだからね」

「ああ、納得しました」

漫画ならお約束。つまり『主人公ならお約束』という意味での照れ隠し、悔し紛れの言葉に上手く納得されてしまった。

気づけば元の屋上に俺達は立っていた。
周りには音が戻っている。
どうやら、何者かの『ロアの世界』から無事に脱出できたようだ。
ホッとしたのも束の間、一之江の呟きにより俺は自身に迫る危険を認識させられた。

「しかし『魔女』には私達の事がバレているようですね」

……今の『蜘蛛タンク』のロアを仕掛けたとされる『魔女』。
どうやらそいつが俺達を狙っているのは、明らかなようだ。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ