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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth20生命の源なる海の中で・・・〜Drachen des OzeanE〜
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見てください、この化け物の体を!」
泣き笑いの表情を浮かべ、未だに渦に残っている瓦礫のいくつかを飛ばして来た。だが、どれも私に向かう事のない明後日の方へと飛んで行ってしまいそうだ。
「もうエリー達のところへ帰れない! 私の体なのに自由に出来なくて! オーディンさんを苦しめる!」
――ギデオンの咆哮――
アンナが瓦礫の数だけ砲撃を放ち、なんとそれで瓦礫の軌道を変更させ、私を包囲させた。回避か防御か迎撃か。取れる選択は・・・防御だけだった。アンナは瓦礫をさらに水圧の刃でバラバラにし、回避できないほどの瓦礫数で包囲網を敷いてきた。もちろん迎撃するする事も出来ない事はないが、迎撃中にアンナからの直接攻撃が来ると対処しきれない。だから球体上の魔力結界を発生させ、襲い掛かってきた瓦礫をすべて防ぎ切った。
「オーディンさん!」『マイスター!』
瓦礫は防いだ。しかし「いつの間に・・・!?」魔力結界内にアンナが入り込んでいた。移動速度がさらに上がっている。額に向けられて繰り出された“アインホルン”の刺突を首を反らしてギリギリで避ける。刀身を鷲掴み、「アイリ!」アイリに目で合図を送る。アイリは「うんっ」そう頷いて“アインホルン”の刀身にしがみ付いた。
――竜氷旋――
アイリの全身から解き放たれた冷気が“アインホルン”を完全凍結。すぐさま粉砕する。少し痛いが「我慢しろアンナ!」アンナの鳩尾に拳打を撃ち込む。「ごふっ」体をくの字に折ったアンナの背中に生えている4枚の翼の根元を鷲掴む。結界内の水流を操作し、4枚の翼を刈り取る。これでアンナは高速遊泳は出来なくなった。
「ダメ、ダメダメ・・・ダメ・・・!」
「っく・・・!」「きゃう!」
拘束を後回しにしたのがちょっとミスったな。アンナに集束する龍のごとき水流によって弾き飛ばされた。結界の内壁にぶつかり、止まる事が出来た。よし、このまま結界を維持しよう。この直径100m内が最後の戦いのステージだ。
「さあアンナ。次は、その尾だ。大丈夫。元の姿に戻すから」
右手を差し伸べて笑いかけると、「オー・・ディン・・さん・・・」アンナが魔族の“力”に抗うかのようにぎこちなく右手を伸ばした。しかし「まだ止める事が出来ませんっ!」そう叫んで砲撃を撃ったが狙いが甘い。僅かに横移動するだけで回避できる。そのまま結界に着弾するが、貫通せずに掻き消えた。威力すらも落ちている。後に管理局が定めるランクで言えばS−辺りだ。もう決着は見えている。
「無理はしないでいい。私が止める。アイリ!」
「うんっ!」
再びアイリと融合を果たす。別に必要はないが、離れているとアイリが狙い撃ちされる可能性もある。私にとってはもう恐れのないアンナの攻撃だが、アイリにはまだ強すぎる威力だ。受け
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