暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth20生命の源なる海の中で・・・〜Drachen des OzeanE〜
[6/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の幕の中に居るアンナの居場所を探す。「見つけたぞ!」アンナの居る地点へ高速移動。水泡の幕の中にアンナの影を見つけた。アイリの力を借りて、両手の平に冷気を閉じ込めた魔力球を発生させる。

『マイスターっ!』

「行くぞッ!」

――凍牙霜雪 氷帝 双冷掌――

全てを凍結させる冷気の魔力球を双手の平に乗せてアンナに繰り出した。本来の双冷掌であれば冷気を両手に直接纏うんだが、海中でそれをやるとヒットさせる前に私の周囲を凍結してしまうため、魔力球に冷気を閉じ込めるという手を取った。
そんな魔力球は確実にアンナの胴体を捉えた。魔力球が破裂し冷気が溢れ出す。一瞬にして凍結されたのは・・・「やられたっ、デコイだ!」アンナそっくりの水人形。冷気は私たちの周囲を凍結、私は魔力コーティングで凍らないが・・・。にしても「一体どこへ・・・?」周囲を警戒。

「どうしてこんな事に・・・?」

耳元でそう囁かれた。明らかに敵意ではなく悲嘆的な声色。「アン――うぁっ?」振り返ろうとしたんだが、後ろ髪を思いっきり引っ張られ無理やり仰がされた。次にアンナはそのまま私の後ろ髪を引っ張り、私は再び海底へと連れ戻されてしまった。
髪を引っ張られる痛みに耐えながらも「アンナ!」呼びかけるが、アンナは返事をしない。そして「ぁぐ・・・っ!」海底に叩き付けられた。それだけで終わらず、あろう事かアンナは私を海底に擦り付けながら移動開始。
ガリガリと顔を砂で削られる。やる事が結構キツイな、君。そして私を頭から岩礁に叩き付けた。額から血が流れる。頭蓋骨陥没にならずに済んだ。アンナがもう一度私を岩礁に叩き付けようとする。さすがにそれは遠慮したい。だから魔道を、というところで・・・・

『この・・・マイスターを放せ!』

――フリーレン・ドルヒ――

アイリが放つ氷の短剣がアンナの白翼の1枚を貫いた。引き千切れた何十枚という羽根が海中に漂う。私の後ろ髪を手放すアンナは一気に私から距離を取り、「なんで、こんな事に・・・!」悲しげな表情を見せてきた。自我を取り戻しているのか、それとも初めからアンナとしての意識があったのか・・・。

「意識があるなら止まってくれっ、アンナッ!」

戦闘行為を中止するよう呼びかける。だが「・・・らない・・・」ボソッとそう呟き、“アインホルン”を振るって突撃してきた。回避行動をとる。アンナの意識がハッキリとしているなら、説得で何とかしたい。“アインホルン”の先端が岩礁に当たり、根こそぎ吹っ飛ばした。とんでもない威力の刺突だな。

「アンナ!」

「・・・止ま・・・ない・・・」

――アルバア・ハ=イマホットの滅刃――

――アルバア・ハ=イマホットの滅弾――

黒翼を払って水圧の斬撃を、白翼の先端から羽根の弾丸を放ってき
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ