暁 〜小説投稿サイト〜
闇物語
コヨミフェイル
005
[13/13]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
けど、まあそれはそれとして。
 「一度でもそんなことを言われたいわ」
 「ならそう言われるよう心掛けてくれ!」
 お前と話していたら逆に誰かに守られたいと思うだもん。
 「で、何を言われたの?」
 「いや、お前ってツンデレじゃん?だから、デートがしたくても言い出せてないのではないのかっていうことだよ」
 「そうね」
 と、思案顔で言ってから
 「信じてもらえないかもしれないけど、別にそういうわけではないのよ。ただ、阿良々木くんにその時間がないというだけなのよ」
 心なしか憂鬱に言った。
 「えっ、そんなに僕には余裕がないのか?一日もか?」
 確かにこの学力ではぎりぎりなんだろうけど。一日もというわけでもないだろ。
 「一日もっていう訳ではないけれど」
 「なら、いいじゃねえか?」
 「…………そうね。一日ぐらい息抜きも兼ねてデートをしてあげてもいいわ。その代わり、今回も私がプロデュースするわよ。阿良々木くんにさせたらどんな凄惨なデートになるかわかったものではないもの」
 「わかっていても最後のところは言わなくていいだろ」
 と、言ったところで意味がないことはわかっている。
 現に
 「どんなデートにしようかしら」
 と、言って隣で弁当を貪るように食べている神原を見ていた。
 と、思ったら戦場ヶ原は僕に意味深な笑みを向けていた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ