コヨミフェイル
005
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けど、まあそれはそれとして。
「一度でもそんなことを言われたいわ」
「ならそう言われるよう心掛けてくれ!」
お前と話していたら逆に誰かに守られたいと思うだもん。
「で、何を言われたの?」
「いや、お前ってツンデレじゃん?だから、デートがしたくても言い出せてないのではないのかっていうことだよ」
「そうね」
と、思案顔で言ってから
「信じてもらえないかもしれないけど、別にそういうわけではないのよ。ただ、阿良々木くんにその時間がないというだけなのよ」
心なしか憂鬱に言った。
「えっ、そんなに僕には余裕がないのか?一日もか?」
確かにこの学力ではぎりぎりなんだろうけど。一日もというわけでもないだろ。
「一日もっていう訳ではないけれど」
「なら、いいじゃねえか?」
「…………そうね。一日ぐらい息抜きも兼ねてデートをしてあげてもいいわ。その代わり、今回も私がプロデュースするわよ。阿良々木くんにさせたらどんな凄惨なデートになるかわかったものではないもの」
「わかっていても最後のところは言わなくていいだろ」
と、言ったところで意味がないことはわかっている。
現に
「どんなデートにしようかしら」
と、言って隣で弁当を貪るように食べている神原を見ていた。
と、思ったら戦場ヶ原は僕に意味深な笑みを向けていた。
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