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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth19狂いたる災禍騎士団〜Pl?nderer ordeN〜
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ーゲン――
「響け!」
――ナイトメアハウル――
2人の攻撃が一直線にウルリケの背後へ向かって・・・着弾、大爆発。ウルリケを守る障壁も血の膜も無かったから、2人の攻撃は確実に直撃したわ。地上に居るザフィーラからも『見事の急襲だ、ヴィータ、シュリエル』って2人へお褒めの思念通話が。
粉塵が少しずつ晴れていく中、ザフィーラが粉塵の中に鋼の軛をいくつも突き出させていった。完全に晴れると、軛に貫かれて拘束されたウルリケの姿が見えた。私とヴィータちゃんとシュリエルも島に降り立って、宙に仰向けに拘束されているウルリケを見上げる。
「しかし血液のアレは、なおも蠢いているな。油断しない方がいい」
「だな。コイツが気を失っても動いてんしな」
少し離れたところでプルプル震えてる血の塊。き、気持ち悪い・・・。そして話はウルリケの処遇に。「やっぱ完全に討った方がいいんじゃね?」というヴィータちゃん。ザフィーラも「この騎士の能力は危うい。討つなら今だ」ってヴィータちゃんに賛成。
シュリエルだって「そうだな。高位騎士第三位と言っていた。後々、厄介な障害になるはずだ」って。3人が私を見る。私だってウルリケの危険性は理解できている。だから「異議なし」3人の意見に賛成。
「じゃあさ、コイツの魔導資質――魔力を蒐集しとかね?」
「残念だがそれは出来ない。闇の書完成まで100頁を切った。オーディンからは100頁を切った場合、蒐集しないように厳命されている。蒐集するのであれば、400頁を切らないように頁を消費しなければ・・・」
そうなのだ。オーディンさんはどうしてか“闇の書”を完成させたくないようで。まぁ私たちはオーディンさんの言う通りにするだけで、もちろん文句なんてないのだけど。ヴィータちゃんが「そっか。んじゃ、殺るか」ってアッサリ話を切り上げて、傍に突き立っていた槍を破壊した“グラーフアイゼン”を、ウルリケに突きつけた。そして私たちも一斉に魔導を――というところで、
「残念。闇の書の蒐集とやらを一度体験してみたかったけど」
――フェッセルン・ブレッヒェン――
プルプル震えていた血の塊は渦状になって高速回転、軛を一瞬で粉砕した。自由になったウルリケが地面に降り立った。私は「クラールヴィント!」相手を拘束し、なおかつ魔力発露を阻害する効果を有する捕縛の魔導――戒めの鎖でウルリケを拘束する。これでウルリケは血を操る魔導を扱えないはず。だから一斉に攻勢に出ようとした。でも・・・・
――トーデスゼンゼ――
渦から元の蛇状に戻っていた血の塊が私たち人数分に分裂して、大鎌となって私たちに襲いかかってきた。あまりに高速の斬撃だったせいで、お腹を横一文字に斬られた。「げほっ!」吐血。受けたダメージと、魔力と血を奪われた事もあ
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