マブラヴ
0837話
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ている中で、パイロット達がどんどん機体へと乗り込むが、F-15CとF-18を2種類2機ずつシャドウミラーに譲渡されている上に、取り押さえる時に機体の方で激しく暴れて手足が破損している機体や、あるいは四肢全てが欠損している機体もある。
それらに関しては、パイロットの乗った機体がパーツを持ち上げては輸送トレーラーの上へと乗せていく。
……やっぱりこうして見る限りでは機体の動きに違和感があるな。いや、これはシャドウミラーの機体を見ているからこそか。
そんな風に黙々と作業をしている様子を見ていると、不意にマイクがエザリアとの話を切り上げてこちらへと近づいてくる。
「こうして見ると、F-15CもF-18も随分とやられていますね。ちなみに、そちらの被害がどの程度だったのかを聞いてもいいですか?」
「いや、特に被害は無い。機体性能が圧倒的だったからな。……国連辺りにはオーストラリアの方から映像データとかが渡らなかったのか?」
「勿論見ましたが、残っているデータは貴方達が指揮車も破壊したので、復旧するのに手間取っていたんですよ。それも、完全に復旧するというのは難しくて」
「なるほどな」
さて、これは嘘か本当か。
ともあれ、向こうが何かこちらの様子を探っているのは間違いないだろう。
「そう言えば、アクセル代表率いるシャドウミラーは、今まで幾つもの世界と交流してきたとか。その世界にも、やはりBETAのような存在はいるのですか?」
「いる世界もあれば、いない世界もある。中には人間同士で争いを起こしているような世界もあるな。特に俺の出身世界には、幾つもの世界を滅ぼしてきたような存在が現れたこともある」
「……ご冗談でしょう?」
何故かそう問い返してきたマイクの表情には、冷たい汗が滲んでいる。
BETA以上の脅威と聞き、もしそんな存在が現れたらこの世界の戦力では手も足も出ないと判断したのか?
ともあれ、何故か急に黙り込んで何かを考え始めたマイクを余所に、機体の受け渡しについては無事に終了するのだった。
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