マブラヴ
0837話
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っていた人物とはとても思えない程に間の抜けたと表現してもおかしくはない。
「ああ、俺の空間倉庫の能力だ。今の呟きから考えると、知ってはいたんだろう?」
「……ええ、まぁ。国連の方に報告は入っていましたが、それでもこうして直接見るのでは随分と違います」
「でしょうね。私も初めてこの能力を目にした時は信じられなかったもの」
マイクに同意するように頷くレモンだが、それを気にしないようにしてジョンの方へと視線を向ける。
「って事で、取りあえずここにどんどんと出していくが構わないか?」
「ああ、運ぶのはこちらでやらせて貰うから、どんどんと出してくれ。おい」
ジョンが呼びかけると、輸送トレーラーから次々にパイロットが降りてくる。降りてくるんだが……
「うわぁ……この世界の技術者って正気?」
俺の隣でレモンが思わずと言った様子でそう口にする。
正直、俺もレモンの言葉にもの凄く同意だ。
ゲートを巡るやり取りで男のパイロットスーツ姿は見た。だが、まさか女のパイロットスーツも同じだったとは……正直、色々な意味で予想外でしかない。
身体のラインがこれ以上無い程くっきりと出ているそのパイロットスーツは、女のパイロットが着ているのを見れば、色々な意味で危険だろう。
いや、ムウ辺りならこのパイロットスーツを着ている女パイロットと一緒に行動するとなれば、間違いなく士気は上がるだろうが。
S.M.Sのミハエルも同様に。
……ただ、その代わりにそれを知られた場合、ナタルとクランにより怒りの鉄拳が飛ぶのは間違いない。
「あー……ジョン。これは、何だ? もしかして俺に対するサービスか何かのつもりだったりするのか?」
「サービス? いや、別にそのようなつもりは……ああ、なるほど」
そこまで告げ、ようやく俺の言いたい事を理解したのだろう。その厳めしい顔つきに苦笑を浮かべる。
「あのパイロットスーツは、別にそういう目的で作られた訳では無い。ああ見えて色々な機能を併せ持っているのだ」
「まぁ、部外者の俺がどうこう言える事ではないから、これ以上は何も言わないが」
あるいは、このマブラヴ世界にこそEX-ギアは必要なのかもしれない。
もっとも、EX-ギアの操縦システムに戦術機を合わせるとなると色々と改修が必要だろうし、全世界的に行うとなれば膨大な金額が必要になるだろう。
それを思えば、パイロットの羞恥心だけが理由でパイロットスーツをEX-ギアに替えるような真似はしないか。
それ以前に、EX-ギアはマクロス世界でもようやく普及してきた代物だ。もしマブラヴ世界で採用するとすれば、自分達で作る事は出来ず、輸入するしかない。
あるいは、少数の精鋭部隊辺りにならあるかもしれないが。
そんな風に思っ
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