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転生とらぶる
マブラヴ
0837話
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では都市そのものをこの早さで作り上げたりもしたからな」

 より正確には、現在進行形で作り上げているといったところだが。
 タンタシオンに関しては、未だ完全に完成している訳ではない。仮の社屋の類は既に全て完成しているが、正式な社屋はまだまだの所もそれなりに多いのだから。

「ほう、さすがシャドウミラーだな。私達には信じられないような真似をやってのける」

 口先だけではなく本心から感心しているのは、軍事行動を行う時に素早く前線基地やら何やらを作り出せるという思いがあるからか。

「ふふっ、それはそうよ。高い技術力こそがシャドウミラー最大の特徴だもの」

 ジョンの言葉に、レモンが笑みを浮かべてそう告げる。
 その言葉に、改めてレモンの方へと視線を向けたジョンは、エザリアへと軽く目礼してから口を開く。

「アクセル代表、こちらの方は?」
「レモン・ブロウニング。シャドウミラーの技術班を率いている。実働班を率いているコーネリア共々、実質的なNo.2と考えて貰ってもいい」
「ほう、それは……」

 向こうにしてみれば、シャドウミラーの技術力に関してはかなりの興味があるだろう。レモンの美しさに対してだけではなく、それ以外の意味も込めた視線が向けられる。
 レモン自身はそんな視線を受けつつも、特に気にした様子も無く輸送トレーラーへと視線を向けていたのだが。

「それより、そっちにも初めて見る顔がいるようだな」

 そう口にした瞬間、ほんの一瞬ではあるが間違いなくジョンの顔に苦々しげな表情が浮かぶ。
 出来れば触れて欲しくなかった。そんなところか。
 だが、その張本人は笑みを浮かべながら1歩前に出る。

「ええ、私は国連から派遣されてきましたマイク・サイファーと申します。オーストラリア政府からの報告を聞き、慌てて事の真実を確認する為に私が派遣された訳で……いやいや、それにしても確かに素晴らしい技術を持っていますな。これは是非1度国連に出席して貰ってお話を聞かせて貰えればと思いますが……どうでしょう?」

 チラリ、と周囲の様子を確認しつつ尋ねてくるマイク。
 国連からとは言っているが、今の国連はアメリカの下部組織に近い形になっていると聞く。そうなれば、この男がどこの息が掛かった者なのかというのは考えるまでもないだろう。
 俺としては別に国連に行くのはいいんだが、このままってのは避けたい。こちらの戦力を自分達で取り込みたいと無茶な事を言ってくる可能性は高いしな。

「そうですね、いずれは国連の方にも顔を出させて貰いたいとは思っていますが、今は地盤を固めるのに精一杯ですので、それも難しいでしょう」

 そう告げたのは、俺とレモン以外でもう1人この場に存在していたエザリア。
 シャドウミラーの外交担当らし
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