マブラヴ
0837話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
首相との会談の次の日からエザリアとレオンが精力的にオーストラリア政府と色々と交渉をし、そして数日後。俺達の姿はゲートの近くにあった。
ゲートを中心とした5km四方では、現在急速に基地が作られていっている。
この辺に関しては、ミュートスでシャドウミラーとしての都市でもあるタンタシオンを建設した経験が役立っていると言えるだろう。
タンタシオンの時と違うのは、建設しているのがメギロートとシャドウだけではなく、イルメヤが混ざっている事か。メギロートと違って空を飛べないという問題があり、蜘蛛型という形の関係上、基本的には地上部分で働いて貰っている。
ともあれ、そんな風に基地の建設をしているゲートの近くには俺とレモン、エザリアの3人に、一応護衛として量産型Wが10人程が待っていると、やがて20台近い車両の姿見えてきた。
その全てがかなり広い荷台を持っているトレーラーであり、その目的は言うまでも無く戦術機の輸送に使われる車両だ。
……まぁ、今こっちに向かっているのは全てその荷台が空の輸送車両だが。
「随分と多いわね?」
その輸送車両を見ながら呟くレモン。
ちなみに、いつもはこの手の仕事を面倒くさがってマリューに押しつけるレモンだが、現在は急ぎの仕事も特にないという事で俺についてきていた。
いや、実際現在の技術班は真面目にやるべき事はないんだよな。ここ最近で最大の仕事でもあったニヴルヘイムに関しては既に完成しているし、ダガーLについても数機程手に入れて解析を完了したし、後はゲート前での戦いで入手したF-15とF-18に関しても既に解析は完了しているし。
現在は技術班の皆が好き勝手に自分のやりたい研究をしている。……色々と不安だが、エキドナとセシルがいるから何とかなるだろう。
そんな風に考えながら見ていると、こちらに近づいてくる輸送トレーラーは徐々に大きくなり……そして、俺達の目の前で停止する。
輸送トレーラー以外にも、数台の乗用車が――正確には乗用車に見えるように偽装された車――存在し、やがてその車から数人が降りてきた。
真っ先に目に付いたのは、50代程の軍人。少将という立場にいながら、俺達と一番最初に接触した為にいいように使われている感じのジョンだ。
その護衛の軍人にも見覚えはあるが……何だ? もう1人、スーツを着ており、とても護衛には見えない30代程の男が1人降りてきた。
「アクセル代表、その……ここは本当にゲートを設置した場所か? まさかたった数日でここまで基地化が進むとは……正直な話、目を疑ったよ」
そう言いつつも、ジョンの顔に驚いた様子は無い。
いや、当然この光景を見て驚いてはいたのだろうが、ここまで来るまでの間に落ち着いたのだろう。
「それ程に驚くべき事じゃない。他の世界
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ