暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth18風は吹き荒び、焔は燃え上がり〜Flamme VS sturM〜
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たなかった。蹴り一発で破壊された。障壁破壊効果を持っていたようだ。瞬時に“レヴァンテイン”を掲げ盾とした。衝突。しかしこれは衝撃が凄まじい。

(これは、抑え切れぬ。ダメだ・・・!)

成す術なく私は弾き飛ばされ、海中へと叩き落とされた。

『シグナム!!』

『っ・・・大丈夫だ、アギト』

すぐさま海面を目指して泳ぐ。その途中、随分と離れた地点で蒼い光が灯ったのが判った。オーディンは今もなおアンナと水中戦を続けているようだ。思念通話で何かしら言った方が良いのかもしれないが、それでは邪魔になるやもしれんと思い止まる。アギトも判っているらしく、オーディンに思念通話を繋げようとはしなかった。

『待って、シグナム。今出たら狙い撃ちにされる!』

『それは判っているが、そう長くは留まれんぞ、息が続かんからな』

海面に顔を出した瞬間こそが絶好の機会だ、フュンフは狙い撃ちしてくるだろう。まず回避は出来んだろうな。身動きがとり辛いからな水中は。障壁での防御は、障壁破壊の魔導を扱える事が判った以上は得策ではない。
息も続かぬ中で思案していると、アギトが『やってみたい事があるんだ。ゲルトの時と同じ方法を』と言う。ゲルトの時、か。融合を解除しての2対1に持っていく。しかし今、アギトの補助を失うのは痛い。

『あたしが離れたところで海面を動かすよ。たぶんきっとフュンフは反応するはず。その間に――』

『私が水中より脱出。フュンフを引きつけ、その間にお前も脱出する、か』

危険すぎる案だった。下手をすれば初手でアギトが撃破される。たとえ上手く行ったとしても、二手目の私の脱出。フュンフはかなりの広域型だ、アギトだけでなく私にもすぐに気付き、攻撃を加えて来る可能性が高い。
ならば防御に魔力を一点集中し、攻撃に晒されながらも共に脱出する方が良い。“レヴァンティン”に残りのカートリッジを装填。アギトに『このまま出るぞ』と告げる。アギトが息を飲むのが判るが、反論は受け付けん。痺れを切らしたフュンフがどういった手段を取ってくるか判らんからな。いざ。そう決意を固め、カートリッジを2発ロード。

――パンツァーガイスト――

全身を高濃度の魔力で包み込み、海面へと浮上。脱出する前に“レヴァンティン”を振り払い、衝撃で海面を大きく爆発させる。私とて何の策も無く飛び出すような間抜けはしない。派手に水柱を上げ、目晦ましにする。フュンフが釣られて初撃を囮の水柱に放てば、私への攻撃確率が少しは減るだろう。が、もしそうでなかったら。その時は、攻撃の雨に晒されるだろうが・・・。

(迷ってはいられまい。すでに障壁を展開したしな)

水柱が盛大に上ってから消えるまでの間で海中より飛び出した。さあ、賭けの結果は・・・・・「うおおおらぁぁぁあああああ
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