暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth18風は吹き荒び、焔は燃え上がり〜Flamme VS sturM〜
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の一方的な思念通話。私は空だが、ヴィータ達はミナレットの砲身の反対側ゆえに姿は見えん。オーディンはおそらくアンナとの戦闘の最中にも拘らず、ミナレットの破壊を実行するつもりなのだろう。

「んあ? なんだ・・・?」

『空間が揺れている・・?』

――押し流せ(コード)汝の封水(ヒュドリエル)――

そしてそれは起きた。「津波だと!?」ファルコが戦慄の表情で叫ぶ。正しく津波だった。高さが50mはあるだろう波が突如として現れ、ミナレットの島へと押し寄せていく。ミナレットの周囲にあった建造物が津波に飲まれると、「フレート! ウルリケ!」ファルコが建造物に向かって叫ぶ。
波は第二波、第三波・・・最終的に第七波まで続いた。津波が止む。ミナレット本体は全くの無傷だが、周囲の建造物や森やらは完全に押し流され、島は荒野と化していた。あれでは島内にいた者たちは全員海に流されただろう。それにあれだけの津波だ。海中へ引き摺り込まれ、おそらく無事ではいまい。

『マイスター、すご・・・・』

『凄まじいな。このような魔導があれば、海辺の町や国など一溜まりもない・・・』

いや戦慄するのは後回しだ。今ならファルコらを撃破できる。カートリッジをロード。だが、向こうもこちらへの警戒を怠っていなかったようだ。「くそっ」と吐き捨てながらも「これでも・・・喰らいやがれっ! フュンフ!」と四肢の武装のカートリッジをそれぞれ1発ずつ、計4発ロード。

「ならばこちらも行くぞ・・・!」

シュランゲフォルムのままである“レヴァンティン”の刀身に火炎を纏わせる。柄より炎は立ち上り、ワイヤーを駈け上がる炎はファルコが手にする剣先へと向かって行く。そのままワイヤーを掴んでいると焼死する羽目になるぞファルコ。そう目で教えてやったのだが、

『ええ、行くわよっ、ファルコ!』

――ヴァーンズィン・オルカーン――

フュンフの自信に満ちた思念通話がこちらにも届いた。ファルコとフュンフは自信の証明するかのようにその姿を現す。奴から放たれるのは暴風の砲撃。シャマルの逆巻く嵐をさらに強く、射程を伸ばしたようなものだ。剣先へと上っていた炎がその砲撃で掻き消されていく。砲撃はそのまま私へと向かって来る。立場が真逆となってしまったな。通常のシェベルトフォルムへと戻すことが出来ず、砲撃は刀身を覆うように進んで来るため、移動したところで“レヴァンティン”の柄を手放さない限りは追い続けて来る。

(武器を手放すだと? 戦場で武器を手放すなど負けを認めているも同然・・!)

それ以前にファルコも飛竜一閃を真正面から受け止め、この好況を掴み取った。ならば、「私も退くわけにはいくまい!」覚悟を決め、魔力で全身を覆う防御・パンツァーガイストを発動。

『アギト。すまんが
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