暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth18風は吹き荒び、焔は燃え上がり〜Flamme VS sturM〜
[3/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
きずり込んだ。予想だにしなかった事が次々と起こり、私とした事が完全に混乱していた。救出すべきだったアンナは、肉体を改造され怪物に成り果て、我らの敵として現れた。

『シグナム! マイスターを助けないと!』

悲鳴じみたアギトの声にハッと我に返り、すぐにオーディンが呑まれた地点へと向かう。だが、

――ヴィント・バイセン――

「『っ!』」

私に向けられて放たれてきた衝撃波。ほぼ無意識で対魔力攻撃に優れた障壁パンツァーシルトを発動。直撃は免れた。それしても「こんな時に・・・!」歯噛みする。衝撃波の出所へと視線を移すと、案の定、連中は居た。

「ファルコ・アイブリンガー・・・!」

『フュンフ!』

鎧ではなく我らと同じ衣服型の騎士甲冑を身に纏った、イリュリアの高位騎士の1人であるファルコ・アイブリンガー。そして、アギトの姉に当たる融合騎プロトタイプ五番騎・風のフュンフが居た。

(む? 確か以前の戦いで、ファルコは飛行の魔導を持っていなかったのではなかったはずだが・・・)

ファルコは魔法陣の上に立つ事はせず、何も無い宙に佇んでいた。この短い期間で飛行の魔導を会得したか? いや、飛んで浮かんでいるというよりは宙に立っているという感じだな。

(どちらにしろ空戦能力を得たという事には変わりないな)

四肢に装着されている計20本の爪を生やした籠手と具足に濃い緑色の魔力が付加される。その上「融合だ、フュンフ!」ファルコとフュンフは、私とアギトのように融合を果たす。今は一刻も早くオーディンを助けに行きたいのだが。ファルコへの警戒をそのままに海面を横目で見る。

『私は大丈夫だ。アンナは私に任せ、各騎はそれぞれの戦いに集中してくれ!』

オーディンからの思念通話が送られてきたとほぼ同時。海面の至る所から連続で爆発が起きる。オーディンとアンナがあろうことか水中戦を繰り広げていた。水中戦が出来る騎士――いや、人間など初めて見た。やはりオーディンは別格という事か。

「・・・魔神はあの怪物女に任せる事になっちまってちょっとイラついてるんだよ、俺。でもま、あんたと戦えるのが不幸中の幸いさ。盟友ゲルトを殺したあんたを殺せるんだからな・・・!」

ファルコは獣のように体勢を低くし、宙を蹴って突撃して来た。驚いたな。ファルコは何も無いというのに地面のように宙を走っている。


VS―?―?―?―?―?―?―?―?
其は疾駆する風騎士ファルコ&フュンフ
?―?―?―?―?―?―?―?―VS


「盟友ゲルトの仇、取らせてもらうぜッ!」

『覚悟なさい、ゼクス! 私たちの因縁は今日、この場で終わりよ!』

――ヴォルフ・クラオエ――

左手の貫き手を“レヴァンティン”で外へと捌くと、間髪入れず
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ