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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth18風は吹き荒び、焔は燃え上がり〜Flamme VS sturM〜
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持できなくなった)あたしは、シグナムとファルコが決着の為の一撃を放ったのをしっかりと見た。シグナムの紫電一閃は完璧にファルコを捉えていて、ファルコの身体をバッサリ斬っていた。そしてファルコの貫き手は、シグナムの肩を裂いただけだった。
2人は武装を振るったままの体勢で止まっちゃってる。『シグナム・・・?』思念通話で呼び掛けてみる。すると『大丈夫だ。勝ったぞ、アギト』そう静かな声で返してくれた。『うん』あたしは頷き返してシグナムの元に飛ぶ。
「がはっ、くそ・・・炎熱砲の・・げほっ・・・中、飛んで来るって・・・ごほっごふっ、反則じゃね・・・?」
「ファルコ!」
ファルコの中から泣いてるフュンフが飛び出してきた。それを見てズキッて胸が痛んだ。シグナムは“レヴァンティン”の剣先をファルコに突きつけて、「本来ならここでトドメを刺すところだが、武装解除して投降するならよそう」って提案した。
「もちろんミナレットやエテメンアンキ、エグリゴリについて知っている限りの事を全て吐いてもらうが」
「げほっ、国と仲間を売れってか。ごふっ。はぁはぁ・・馬鹿言うなよ」
「もう喋らないでファルコ! ただでさえダメージ過多で死にそうなのよっ!?」
「・・・・本当に俺には過ぎた相棒だよ、フュンフ」
フュンフがファルコの胸に飛び込んで悲鳴を上げて、ファルコはぎこちない動きで左腕を上げて、人差し指でフュンフの頬に触れて涙を拭った。痛い。心が痛い。苦しい。胸が苦しい。あたし、フュンフのこと嫌いだったのに。なのにフュンフが泣いてるところを見ているだけで、こんなにも辛いんだ・・・。
「俺は、仲間も、国も、裏切らない。・・投降? それも・・御免、だな・・・。騎士の、誇りは、捨てたけどさ・・・イリュ・・ア人の・・・誇りだけは・・・・捨てない・・! 知って・・・いるだろう!」
ファルコの膝がガクって折れて、「フュンフ・・・・また、会おうな」真っ逆さまに落下し始めた。そして海に落ちた瞬間、ファルコが大爆発。水飛沫があたし達のところにまで飛んできた。
「自爆、か。機密情報が他国に伝わらないための処置だな」
シグナムがボソッと呟いた。
「ファルコ・・・・。ええ、また会いましょう」
「フュンフ!」
涙を手の甲で拭い去ったフュンフの顔はもう泣き顔じゃなくて、いつものように凛としたものに戻ってた。
「ゼクス。良い事を教えてあげるわ。ここで私たちを討ったとしても、テウタ陛下とエテメンアンキ、そしてグレゴール総長閣下が居る以上、あなた達の勝ち目なんてないわ」
フュンフの手に真空の刃が握られた。刃先が向くのはフュンフの胸。「あっ」咄嗟に手を伸ばす。するとフュンフは「馬鹿ね。そんな辛そうな顔をしないの」久しぶりに微笑みを見せて
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