暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth18風は吹き荒び、焔は燃え上がり〜Flamme VS sturM〜
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す。奴は首を逸らして避けようとしたが、完全に避けきられる前に軌道修正して頬に直撃させた。奴がよろけたところで“レヴァンティン”を肩から抜いて振りかぶり、間合い的に仕方なく柄頭の打撃を放つ。完全に捉えたと思ったのだが、奴はギリギリで身を引き躱し、大きく間合いを取った。

――シュトゥルム・シャルフリヒター・エヴォルツィオーン――

そして再び竜巻の蛇と化した。軌道は今まで以上に複雑。付加されている魔力も絶大。蛇は、真空の刃や衝撃波に魔力弾と言った様々な攻撃をバラ撒いて行く。あの出血とダメージでよくあれだけの魔導を発動し続けられるものだ。

「アギト。烈火刃を頼む。この一撃で、決着だ」

『うん、判った。猛れ、炎熱・・・!』

――烈火刃――

ファルコの攻撃を全力で回避しつつ、奴を撃破するための一撃を用意する。“レヴァンティン”にではなく私の左腕に火炎の剣が生まれる。対オーディンの為の大火力斬撃・火龍一閃。空を縦横無尽に翔け回るファルコへ「来いッ、ファルコ! これで終わりだッ!」そう言い放つ。向こうとて私との戦いを早めに切り上げたいだろう。でなければ失血死という結末になってしまう。
案の定、竜巻の蛇の軌道が私の真正面へと変更される。そして様々な攻撃がこちらに放たれる。真空の刃、衝撃波、魔力弾。それらを最小限の移動のみで回避。最悪掠る程度は良しとする。攻撃が途切れたことで左腕を振りかぶり停止。回避の余裕を与えないために奴をギリギリまで引き付ける。

「『火龍・・・一閃!!』」

ファルコが回避不可能圏内に入ったのを確認し、斬撃ではなく砲撃としての火龍一閃を奴へと放つ。この瞬間、私とアギトは融合を解除。アギトには火龍一閃の放射維持を任せる。そして私は、おそらくこの一撃で決定打を与えるだろうが、念のためにもう1つの策を始動する。
ファルコは強大な竜巻の中。火龍一閃の威力が完全に奴に届くかどうかが正直怪しい。その憂いを無くすために、私は今なお放射されている火龍一閃の中を突き進む。視界に映る世界全てが紅蓮の炎。その世界の先、竜巻と火炎の境界線があった。

(威力は互角、か。ならば、この最後の一撃で決着だ!)

最後のカートリッジをロードし、“レヴァンティン”の刀身に火炎を纏わせる。出血し過ぎたせいなのか顔が真っ青なファルコが私に気付き、「おいおいおい!」左の籠手に魔力を付加。交差するまで残り僅かというところで互いの魔導が途切れた。火炎が散り、竜巻は失せた。青空の下、私とファルコは決着の為に交差する。

「「これで――」」

――紫電一閃――

――ヴォルフ・クラオエ――

「「――最後だ!」」

†††Sideシグナム⇒アギト†††

「はぁはぁはぁはぁ・・・・」

火龍一閃を撃ち終えた(というか維
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