第二の晩 (2)
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。よし! いくぜローガン!
[親父たちの部屋の鍵は掛かってなかった。よって、犯行は誰にでも可能だ。現在居場所がわかっていない秀吉叔父さんと源次さんで犯行は可能になる!]」
「なるほど、受けよう。では、部屋にあった手紙をどう説明する?」
「秀吉叔父さんか源次さんが置けば可能だ」
「【秀吉と源次は手紙に触れていない。】
もう一つ付け加えておこうか。
【留弗夫、霧江死亡時、秀吉、源次は屋敷内には居なかった。】
これで、秀吉、源次の犯行説は崩れるな」
少しはまともになってきたか...。
まだまだ詰めが甘いが、あの戦人よりはマシだ。
「なら、狼銃犯行説。
[譲治兄貴が下にいる皆を呼びに行っている間に、まだ生きていた2人にあの杭のようなもので、とどめの一撃を加えた。]
これならどうだ!?」
「【赤】で証言済だ。
【死体発見時、生存者は譲治と狼銃の2名である。】
つまり、俺と譲治が部屋に居た時点で留弗夫と霧江の死亡が確定する」
「くそっ!」
悔しそうに俯く。
そんな姿を見ながら懐のタバコを取り出し、口に喰わえて火を点ける。ふう...っと吐いた白い煙が、戦人にまとわり付いた。
「まだゲームは続くんだ。ここでリザインしても問題無いと思うが?」
「......くそ。リザインだ」
あっさりと受けたな。意外だった。
もっと喰らい付いて来ると思ったんだがな...。
諦めているようには見えない。むしろ、闘士を燃やしているように見える。あえて斬り込まず、じっくりとチャンスを待っているかのような。
......面白い。
「次の手に移る。そうだな、少し手順を飛ばそう。未だに戻らない秀吉と源次を探すために、全員で屋敷内を散策し終わった辺りでいいだろう」
◇◆◇◆◇◆◇◆
俺と真里亞は肖像画の前で待機。ロープはしっかり握られている。
「うーうー。狼さんとお留守番っ♪お留守番♪」
「なんか、散歩中の犬の気分だな」
「あ! 戦人だー。ママー、お帰りっ!」
ウキウキな真里亞とは対象的に、帰って来る面々は暗い。
屋敷内には居なかったのか。
「後は、屋敷の外だけか......」
「あぁぁ...。あなたぁ。どこにいるのぉ...」
「うー。絵羽叔母さん、泣かないで...」
泣き崩れた絵羽に、真里亞が寄り添い頭を撫でる。
女性陣は全滅だな。体力的にも、精神的にも既に限界だろう。
外の散策はどうしたものか...。
「兄貴、それに狼銃。ここは協力といこうぜ」
「協力?」
「3人で手分けして、外の散策に行く...と?」
「ああ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ