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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth17燃えるベルカ・イリュリア戦争〜The Illyrian waR〜
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ト発射準備完了。・・・・発射!』

あまりに突然。ミナレットの下段の砲身から反射鏡弾フェイルノートが発射された。リーヴスラシル構築を破棄して、イロウエルの操作に全力を注ぐ。フェイルノートを破壊するために右腕を伸ばすが、あと一歩のところで届かず、フェイルノートは・・・・

(あの方角は・・・・ネウストリアだったか・・?)

聖王家の治めるアウストラシアにちょっかいを掛け続ける国、ネウストリアへ飛んで行った。それにしてもどういう事だ? 攻撃するという事はすなわち敵に回すという事だ。無関係(かどうかは判らないが)であるはずのネウストリアを敵に回す理由が思いつかない。

『カリブルヌス発射準備完了・・・5、4、3、2――』

ミナレットから膨大な魔力を感知。しかしおかしい。今のミナレットが発している魔力と、カリブルヌスの魔力に差があり過ぎる。感じえる魔力を全て魔力砲カリブルヌスに回せば、今の俺では防ぎきれないものになるというのに。いや、考えるのは後だ。ネウストリアという国は、私にとっては関係のないどうでもいい国だ。しかし人が住み、生きているのは確か。見殺しにする事は出来ない。

『――1、発射!!』

「イロウエル!」

2本のイロウエルを盾とするように砲口の前に配置し、直後にカリブルヌスが着弾。一瞬の拮抗。拡散されたカリブルヌスは周囲に撒き散らされ、海上の戦船を轟沈させた。そしてイロウエルは、カリブルヌスに耐えきれず粉砕。
威力を激減されたカリブルヌスはしばらく突き進んだが、途中で霧散していった。とりあえず防御に成功。安堵した矢先、カリブルヌスを放射した砲身の至る所から冷気が噴出、「寒っ!」ここまで流れてきた冷気に身を縮める。

(あ、なるほど。冷却の為の魔力だったか)

ミナレットが生み出す膨大な魔力は、80%ほどがカリブルヌスで、残りが砲身冷却の為のものなんだ。すぐさまミナレットが魔力充填を始めた。チャージが速過ぎる。しかも砲口の前に見憶えの無い魔法陣が展開された。そして間髪入れずにカリブルヌスを発射。魔法陣に着弾したカリブルヌスは一度消滅し、多弾砲撃として魔法陣から撃ち出された。
さっきアムルを襲ったカリブルヌスの連続飛来は、今のように魔法陣を経由してのもだったんだな。反射鏡弾フェイルノートで目標地点をランダム砲撃、魔法陣による多弾砲撃。まぁそれくらいの性能があってもおかしくないか。他にも何かしらの機能がある、と警戒しておいた方がいいな。

『『『オーディン!!』』』

シグナムとヴィータとシュリエルから思念通話。ハッとして周囲を見回すと、いろんな動物を混ぜ合わせたかのようなキメラが何十体と居た。

†††Sideオーディン⇒ヴィータ†††

ずっと空の上でオーディンとシュリエルを見守っていたあたし
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