暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth17燃えるベルカ・イリュリア戦争〜The Illyrian waR〜
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エーションも増えるんだが・・・。ない物ねだりしている暇も無いか。仕方がない。
「戦船はシュリエルと私でどうにかする。各騎は騎士に対処してくれ。シュリエル、空の戦船はヘクサで墜とすぞ。行けるか?」
「もちろんです。ですが私はオーディンのように遠隔発生が出来ないのですが・・・」
デアボリック・エミッションは本来術者を中心として発生・拡大する魔導だ。はやては遠隔発生という魔法資質があったからこそ、デアボリック・エミッションを遠い場所に発動させる事が出来た。しかしシュリエルの有する資質は、広域という射程圏が異常に広いものだ。。
だからこそ「戦船の高度にまで降下するんだよ」と告げる。一気に降下し、迎撃が来る前に発動、撃沈させる。そう説明したら、シュリエルは「了解しました」と一言での快諾。海の戦船は、ミナレットに時間を割きたいために・・・・
『アイリ。ちょっと無茶をさせる』
『アイリは大丈夫。どんと来い、だね』
アイリとの融合中、
魔力炉
(
システム
)
に掛かる負担が少なくなるのは幸運だ。魔力の上下制限はあるものの、上級術式や“アンスール”クラスの複製術式も扱える。先の次元世界での契約時に掛けられた制限に比べれば随分と優遇されている。
「我が手に携えしは確かなる幻想。我が手に携えしは友が誇りし至高の幻想」
だからこそ、かつては出来なかった複製術式を複数同時に発動できる。空と海の対戦船の術式を整え、「いくぞ!」シュリエルと共に高速で降下。私とシュリエルの奇襲を報せるサイレンがこの空域一体に響き渡る。が、もう遅い。シュリエルは1隻の後部(駆動炉付近だな)へと降り立ち、私はシュリエルのエミッションの効果範囲ギリギリ外の高度で停止。
「シュリエル!」
「はいっ、オーディン!」
「「天を黒く染めし闇の天体、此処に輝け。デアボリック・エミッション・ヘクサ!!」」
魔力障壁発生阻害の効果を有する空間作用型の広域殲滅魔法、デアボリック・エミッション。シュリエルのエミッションを中心に、私は6つのエミッションを六茫星状に発生させる。ゆえにヘクサ。この時代には非殺傷設定など無く、当然物理破壊限定であるため、シュリエルの一撃をゼロ距離で喰らった戦船後部は爆発を起こした。ちなみに私の6つのエミッションも他2隻を確実に捉え、致命的な被害を出してやった。何せ艦橋を吹っ飛ばしたのだ。心臓が残っていようと脳が死ねばそれで終わりだ。
「む・・?」
シュリエルが攻撃を加えた戦船から魔力反応。船体の上部からで、しかも複数。艦載砲が魔力を充填し発射態勢に入ったのだとすぐに察して、食い止めるために魔道をと思ったんだが、「ちょうどいい」消費した魔力を回復させてもらおう。
思念通話で『シュリエル、回避行動準備』と注意を促した直後、眼下
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