暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth17燃えるベルカ・イリュリア戦争〜The Illyrian waR〜
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の沈黙。そして「裏!」と答えたのはファルコとウルリケ。同時に「表!」と答えたのはフレート。管制官はゆっくりと手を上げていき、「裏、です」と上を向いている面が裏である事を告げた。この瞬間、管制室に留守番するフレート、出撃するファルコとウルリケという構図が決定した。

「ま、気を落とさず留守番よろしくな」

ファルコは同情するかのようにフレートのの肩をポンポンと叩き、管制室から退室。ウルリケはフレートの背中を一発叩いて「あなたの分もキッチリ仕事をして来るわ」と言い、ファルコに続いて退室した。シンと静まりかえる管制室。コインで決めようと提案した管制官は気まずくなり謝ろうとしたその時、『ミナレット管制室。グレゴールだ』イリュリア騎士団総長グレゴールから通信が入った。

「閣下」

『うむ。今そちらに戦力を1人送った。協力しろ、とは言わんが気にはかけてやってくれ』

「戦力・・? 騎士団の誰かですか?」

『いや・・・騎士団の者ではないが、とにかくそちらに1人行く。連絡はそれだけだ』

一方的に通信が切れる。フレートはグレゴールの僅かに不機嫌さに気付き、「一体何があったんだ?」と首を傾げるばかりだった。

†††Sideオーディン†††

北に在るシュトゥラと南に在るイリュリア。その二国の国境線を西に向かうとトゥルムという名の海が広がる。その沖合約14kmほどに、「思っていた以上に大きいな」巨大な魔導砲台ミナレットが鎮座している島があった。
私たちは一度島の状況を確認するために止まり、警戒網に引っかからない程度の高度から眼下のミナレットの姿を見詰める。全方位へ砲撃を撃てるようにするための回転床。数百mの砲身は2つ。回転床周囲には数棟の建造物。管制室か何かだろう。そこを潰せば・・・ミナレットは止まるのだろうか?

(さすがにそんな簡単なものじゃないだろうな)

聖王のゆりかご同様に古代の遺産ロストロギアであるミナレットだ。後付けっぽい管制室なんぞが無くとも動くだろう。やはりエーギルで完膚なきまでに潰すしかないか。まぁ念のためにアレも標的にしておこう。さてと、問題は・・・・

「空と海、戦船が1、2、・・・・8隻か。結構揃えてきたな」

ヴィータがそう漏らす。戦船は海上に4隻、天上に4隻あり、島を取り囲んで防衛線を築いていた。結構面倒だな。ミナレットに対処している状況で馬鹿すか艦載砲を撃たれるのは辛い。下手に魔力を消費せず、しかも時間をかけずに攻略する方法を思案する。
黙考しているところに「ミナレットの防衛の為の戦力か。オーディン、どうなさいますか?」シグナムにそう訊かれた。戦船が8隻。島にはおそらく騎士団がいくつか。高位騎士もまた数人かは居るだろう。シュトゥラにも空戦の出来る騎士が数十人単位で居てくれれば戦略のバリ
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