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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth17燃えるベルカ・イリュリア戦争〜The Illyrian waR〜
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、罠だ! テンパランチアっ、西北西に砲撃準備!」
戦船3隻の排除を終えたテンパランチア12頭の全てが西北西へと口を開き、口内に黄金の極光が生まれる。私の焦りように戸惑っているみんなに「カリブルヌスが来る」と告げると、それだけで無人のアムルに得心がいったようだった。
しかしアギトだけは『え? え? どういうこと?』と判っていないようだが、一から説明してる暇はない。イリュリア方角の空に青紫色の光が・・・4つ生まれた。カリブルヌスの魔力光だ。反射鏡砲弾フェイルノートを使わずに高威力を維持したまま着弾させ、アムルを焦土にするつもりのようだ。
――O salutaris Hostia Quae coeli pandis ostium. Bella premunt hostilia; Da robur, fer auxilium/ああ救霊の生贄、天つ御国の門を開き給う御者よ、我らの敵は戦いを挑むが故に、我らに力と助けを与え給え――
テンパランチア12頭より放たれる黄金の極光砲撃。迫り来るカリブルヌスの迎撃に向かう。4対12。勝敗は最後まで見る事もなく判る。カリブルヌスは一瞬にして消し飛ばされた。
「・・・アムルを奪還しに来た者たちもろともカリブルヌスで消し飛ばそうとしたんだ。だから無人なんだよアギト。味方も一緒に消し飛ばすわけにはいかないからな」
かつて私たち“アンスール”は、ヨツンヘイム連合の重要な拠点のひとつだった属国を潰して管理下に置いた事があった。もちろん連合は奪還しに来た。真っ向から戦っても勝てるような戦力だったが、ステアはある策を私とカノンに任せた。
それが今のイリュリアと同じ戦略。奪還しに来た連合大隊もろとも属国を消し飛ばす。最強の砲撃魔術師である殲滅姫カノンと、対軍・対界に特化した孤人戦争と謳われた私は、ステアの作戦通り連合大隊をその国ごと潰してやった。もちろん、民間人が居ない事を確認したうえで、だ。
『そうだったんだ・・・』
だがこれは「オーディンさん。これって好機じゃないですか?」先にシャマルに言われてしまったが、全く以ってその通り。騎士団潰しに要する魔力などを下手に浪費せずに済んだ。テンパランチアの召喚にはまぁ結構な魔力を持っていかれたが問題ないだろう。
「ああ、好都合だ。アムル防衛はテンパランチアに任せ、私たちはこのままミナレットへ向かう。『アイリ、このまま融合状態を続行するが、いいな?』」
『もちろんっ。アイリ、頑張るからっ。だからね、絶対にイリュリアに勝ってね、マイスターっ』
「『ありがとう、アイリ。絶対に勝つさ』では改めて。グラオベン・オルデン、ミナレットへ向け出撃だ」
テンパランチアに『砲撃が来た際には迎撃・吸収しての自己維持だ。騎士団が攻めてきた場合、遠慮するな。戦船
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