独りの王
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のまま近づいてくる。
ほのかに香る甘い香り。
(ローブでわからなかったけどこの人女かよ、ちょっと待って近いって)
「わらわの自慢、よく見てくれんかえ?赤き少年よ」
橙と青のオッドアイがアカネを覗き込む。
吸い込まれそうになる青い瞳。
少し切なさを感じる橙の瞳。
不思議な感覚。
前後がわからず混ざり合う。
上下なんてもともとなかった。
「あ…あ……あ……」
「わらわの忌まわしき血は人を狂わせるようでな、すまない、少し自慢がしたいだけだった」
綺麗に荷物をまとめ、近くのベンチにアカネと一緒に置く。
フードを深くかぶり彼女は一体どこへ行くのだろう。
それを知る者はいないであろう。
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