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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico2シャルシルを以って集まる
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スや、「シャルちゃん・・・?」なのは達が小首を傾げたけど、「なんでもな〜い♪」わたし達は笑顔でそう返すだけ。
そしていよいよ昇降口に辿り着いて校内へ入ったところで、「シャルちゃん達は、反対側の靴箱ね」なのは達が4年1組と表記された札が側面に張られたシューズラックのところで止まった。そしてわたしとはやてとルシルは、なのは達の使うシューズラックの向かい側に設けられた2組のラックへ。そしてリンディ提督とリインフォースは、お客様用のラックへ。

「俺とシャルはここだな。はやてはそこだ」

「ん、ありがと♪」「おおきにな♪」

靴をしまっておくスペースの扉にはわたし達の名前が記された名札があった。靴を脱いで、すのこっていう素足で上がるための木製足場に上がって、新品のルームシューズ(上履きって呼ぶみたい)に履き替える。
上履きに履き替え終えたわたしとルシル、そしてなのは達は、「んしょ、んしょ」車椅子に乗ったまま靴と上履きを替えてるはやてを眺める。はやてからは、自分で出来ることは自分でやる、っていう決意を聞いてるから、手伝って、って協力要請が無い限りは見守る。

「よしっ。お待たせや、みんな」

「主はやて。車椅子をお持ちいたしました」

客人用スリッパに履き替えたリインフォースが、校内専用のために学校が用意してくれたっていう車椅子を持ってきた。ここで、「ルシル君、頼めるか♪」はやてがルシルに向かって両腕を伸ばした。

「さすがに車椅子から車椅子に移るには人手が要るよな。・・・ほら、掴まれ」

「うん、おおきにな♪」

ルシルがはやてを真正面からハグして立ち上らせた。落ち着け、わたし。あの抱っこには邪な感情は無しっ。無しなのだっ。と、「っ?」はやてがルシルの肩越しからわたしに向かってニッコリ笑みを向けてきた。イラッ☆ な〜に、今のは? その笑顔には何の意味があるのかな?

「いい度胸じゃない、はやて〜?」

「ん〜、なんのこと〜?」

「「あはははは」」

はやてと一緒に笑い合う。なるほど。宣戦布告ってわけ。上等じゃない、はやて。学校生活においても手加減なんてしてあげないんだから。はやてと真正面から含み笑いの応酬を開始。

「・・・って、あれ? なのは達は?」

「え? あ、あれ、みんな居らへん・・・?」

ふと気が付けば、周りに居たはずのなのは達の姿が見えなくなってた。わたし達の周りに居るのは、リンディ提督とルシルとリインフォースだけ。はやてと一緒に小首を傾げると、「もういいかしら? イリス、はやてさん?」リンディ提督が怒り雑じりの笑顔を浮かべた。

「君たちが馬鹿をやってる間に先に教室に向かったぞ」

ルシルも呆れ口調で大きな溜息。あのリインフォースですら「主はやて・・・」その綺麗な深紅の瞳に
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