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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico2シャルシルを以って集まる
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ルが、自分の隣が空いているとその空席をポンポンと叩いて示した。選択によっては学校に着くまでの間、車内の空気が悪くなるのは必至。
「(ま、普通は・・・)はやての隣だよな」
「そうやんな♪」「チェッ」
嬉しそうに笑みを浮かべるはやてと、不満そうに頬を膨らませるシャル。と、「シャルちゃん。私と代わろう」なのはが俺の左隣から退き、シャルに席を譲ろうとした。すると当然「ありがとー?」シャルは勢いよく立ち上がってなのはに抱きついた。
とその時、信号なのか車が停車するためにブレーキ。静かな制動だったが、シャルに勢いよく抱きつかれていたこともあり、なのはは彼女を支えきれずに「わっ!?」2人揃って仲良く転倒。そして「あいたーっ!?」なのははフェイトと、シャルはアリシアと頭をごっつんこ。4人とも「〜〜〜〜〜っ!」額を押さえて蹲った。
「まったく。何をしているんだか」
「みんな大丈夫・・・?」
「もう。イリス、余所様の車内なのだからはしゃいではダメよ?」
「すごい光景を見た気がするわ」
「ゴチッてホンマにすごい音したけど・・・、大丈夫か?」
俺が真っ先に呆れて、すずか、リンディさん、アリサ、はやてと、目の端に涙を浮かべているシャル達に気遣いの声を掛ける。シャル達は「大丈夫・・・」と応え、シャルは俺の左隣へと座り、なのははリンディさんの隣に座り、フェイトとアリシアは姉妹仲良く「痛かったね」とお互いの赤くなった額を撫で合った。
「――そうそう。はやてさん、ルシリオン君。話すのが遅れたけど、イリスを含めたあなた達のクラスは、4年2組になりました」
リンディさんからそう伝えられると、「別のクラスになっちゃったね、シャルちゃん達・・・」なのはがガックリと肩を落とした。フェイト達も「一緒のクラスが良かったね」と、俺たち3人と別々のクラスになったことに落ち込んでくれていた。
「ごめんなさいね。私も出来るだけ、3人をなのはさん達と同じクラスにしてあげたかったのだけれど・・・」
「いいえ。ルシル君とシャルちゃんが居ってくれるだけで、わたしは十分です♪」
「俺も。はやてを独りにしないでいただけただけで十分です」
なのは達と同じクラスに編入させてあげられなかった、と頭を下げて謝るリンディさんに、はやてと俺は非難ではなく感謝を返した。リンディさんの働きが無かったら、俺とはやてがバラバラになってしまうようなことがあったかもしれない。さすがにそれは冗談じゃ済まされない。
「わたしは、ルシルと一緒になれたことだけでも満足ですぅ〜?」
そう言って俺の左腕に抱きつくシャル。負けじと「シャルちゃんは居らんでも良かったかも」なんてはやてが挑発しながら俺の右腕に抱きついた。もう胃が痛くなってきた。俺にとっての救いは、
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