アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第四話 迷宮区にて
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そして、もう片方の液体はソレイユが味わっていた。
「醤油まで作ったのか」
「うん、とても苦労しました」
そういったやり取りをしているうちにバスケットの中身は空になり遅めの昼食は終わりを告げた。途中キリトが食い意地の張ったことを言っていたがソレイユはスルーすることにした。
不意に下層側の入り口から数人のプレイヤーが現れた。現れた六人パーティーはキリトの古い知り合いであるらしく、和気藹々と話している。そして、荷物の片付けが終わったアスナを見て目を丸くした。そこにキリトがアスナたちの紹介をした。
「あー・・・っと、ボス戦で顔を合わせてるだろうけど一応紹介をしとくよ。こいつはギルド≪風林火山≫のクライン。でこっちは≪血盟騎士団≫のアスナとルナ。それで・・・」
最後にソレイユの紹介をしようとしたキリトだが、クラインが目のほかに口を丸く開けて完全停止しているのを見て中断した。
「おい、ラグってんのか」
キリトが肘で脇腹をつつくとようやく回復したのか口を閉じ、すごい勢いで最敬礼気味に頭を下げる。ほかのギルドの面子も同じような感じである。
「こっ、こんにちは!!くくクラインと申す者です二十四歳独身」
「何を言ってるんだ、お前は」
呆れた表情でクラインにつっこむソレイユ。クラインは顔を上げソレイユの姿を確認すると再び目と口を丸くした。
「ああ、こいつは・・・「ソレイユじゃねぇか!!」・・・へ?」
キリトがソレイユの紹介をしようとしたとき、クラインが驚いたような声を上げそれをやめさせた。逆にソレイユのことを知っているクラインにキリトが驚いた。
「よう、久しぶりだな。クライン」
「ほんとに久しぶりじぇねぇか!ったくよう、ボス戦にも出てこねぇし何してたんだよ、おまえは!」
「いろいろだよ、いろいろ」
親しそうに話すソレイユとクライン。それを見たルナが驚いているキリトの代わりにソレイユに聞いた。
「えっ、と・・・お知り合い?」
「ん、ああ。クラインたち≪風林火山≫の武器を仕立てたのは俺なんだよ」
「へぇー・・・って「「え〜〜〜」」」
「そんなに驚くようなことか?」
ソレイユの言葉にキリト、アスナ、ルナの三人がソレイユの言葉に驚いて叫ぶ。そして、いち早く回復したキリトがソレイユに尋ねた。
「お、お前、鍛冶スキル上げてたのかよ!?」
「驚くとこはそこか・・・・。まあ、自分の使う武器くらい自分で作りたいからな」
「「・・・・・」」
「あ、あはは・・・」
普通、攻略組に数えられるプレイヤーはそんな生産職のスキルなど上げたりはしない。そんなものを上げている時間があるなら、もっと戦闘で役に立つものを上げるだろう。それを、自分の武器を作り
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