アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第四話 迷宮区にて
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なっている。一頻り笑った後、四人は顔を引き締めた
「・・・あれは苦労しそうだね・・・」
「そうだな。武装は大剣のみだったがおそらく・・・」
「ああ・・・、特殊攻撃アリだろうな」
「盾装備が十人はほしいね・・・まあ、当面は少しずつちょっかい出して傾向と対策を塗るしかなさそうだね」
「盾装備といえば」
アスナが意味ありげな視線でキリトを見ていた。
「な、なんだよ」
「君、なんか隠してるでしょ」
「いきなり何を・・・」
「だっておかしいもの。普通、片手剣の最大のメリットって盾を持ってることじゃない。でもキリト君が盾を持ってるとこ見たことない。私の場合は細剣のスピードが落ちるからだし、スタイル優先で持たないって人もいるけど、君の場合はどっちでもないよね。・・・あやしいなあ」
「たしかに。言われてみればそうだよね」
アスナの言葉にルナが賛同した。キリトが何か葛藤し、口を開こうとしたときアスナが話を終わらせた。
「まあ、いいわ。スキルの詮索はマナー違反だもんね」
「そうだねー、変なこと聞いてごめんね、キリト君」
そういって、アスナは時計を確認して目を丸くした。
「わ、もう三時だ。遅くなっちゃったけど、お昼にしましょ」
「なにっ」
アスナの言葉に色めき立つキリト。
「て、手作りですか」
「私だけじゃなくて、ルナとの合作よ」
そういってメニューを操作して小ぶりなバスケットを出現させる。何を考えたのかアスナがキリトを睨んでいた。
「・・・何か考えてるでしょ」
「な、なにも。それより早く食わせてくれ」
キリトの言葉に唇を尖らせながら、バスケットから四つの紙包みを出してそれぞれに分けた。キリトが物も言わず大口を開けかぶりつくと
「う・・・うまい・・・」
と一言残して立て続けにかじりついている。ソレイユは一口ずつゆっくりと味わっている。
「確かにうまいな。この味はどうやったんだ?」
「私とアスナでいろいろ研鑽したの」
「そうそう。一年の修行と研鑽のせいかよ。味覚エンジンに与えるパラメータを全部解析して作ったの」
「それはなんとも、おつかれ様」
そういって最後の一口を頬張るソレイユ。隣を見るとアスナからキリトがお茶を一気にあおっていた。
「そういえばそっちの小瓶ってなんなんだ?」
キリトがバスケットの中に置いてある小瓶を指して聞いたので、アスナは小瓶を取出し栓を抜いて人差し指を突っ込んだ。
「口あけて」
その言葉を聞きキリトは口を開けるとアスナは指についた液体をはじいてキリトの口の中に入れた。そして、その液体の味にキリトは驚いた声を上げた。
「・・・マヨネーズだ!!」
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