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SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
12:水晶の龍
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「キリト、来たぞッ!!」

「ああ??????行くぞ、ハリン!!」

クリスタライト・ドラゴンが一際(ひときわ)高い水晶の塊の頂点に着地したのを合図に、僕とキリトはそれぞれの愛刀を抜刀する。

「おぉぉぉっ!!!」

僕は連なる水晶を足場に次々とジャンプ、クリスタライト・ドラゴンに最も近い水晶で大きく跳躍する。

「《鳳凰斬翔》ッ!!!」

刀スキル六連撃技、《鳳凰斬翔》。飛翔する鳳凰の如く華麗に、かつ力強い深紅の斬撃がクリスタライト・ドラゴンを襲う。

「ゴアァァァッ!?」

「せあぁぁぁっ!!」

それに続くかの如くキリトがソードスキルを発動し、クリスタライト・ドラゴンの腕を切断する。

「よしよし、この調子で行けばっ??????!!」

空中でガッツポーズを浮かべつつ振り返った瞬間、僕は驚愕に見舞われる。

(??????何で物陰から出てきているんだっ、隠れておいてくれと言った筈だぞ、リズベットっ??????!!!)

メイスを両手で握り締め、呆然と立ち尽くすリズベット。それを見逃す程相手も落ちぶれてはいないだろう。

「ガアァァァァァァッ!!!!」

「うあわっ、嘘っ??????きゃあぁぁぁぁっ!!!」

クリスタライト・ドラゴンのブレス攻撃が放たれ、リズベットはなすすべもなく後方に位置する大きな穴に落とされる。

「リズッ!!!」

それに光の速さで追い付き、リズベットを抱き締めるキリト。体勢を自分が下に来るようにし、そのまま落下する。

「くそっ、結局こうなるのかっ??????キリト、リズベットッ!!!」

それに続いて僕も穴に飛び降りる。

(頼むっ、二人共無事でいてくれっ??????!!!)

恐ろしい程に冷えた空気と恐怖感が僕を支配するなか、僕は微かな希望を捨てずにそう願った。


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