偏に、彼に祝福を。
第一章
六話 中禅寺湖の畔
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んだような顔をした。
「まぁまぁお気になさらず。実をいうところ私もそうでした。……ほら、麗さんが帰って来ました。少々待たせる形になりますがもう一度お詣りしに行きましょう」
そう言うと四人はまた歩いて行き、二礼を始めた。
すれ違いざまに四人にもう一度お詣りをすると言われた麗は、戻ってくるなり私を怪訝そうに見る。
「何を言った?」
「何も? ただ彼女たちが、神にお礼をするのを忘れたとか」
「ふーむ、そんなことを知っていそうなのは泰葉か? もしかしたらゆかりということもあるな。私の妹ではないのは確かだ」
「泰葉です。何だ、貴方もしっかり知っていたんじゃないですか」
「ああ。しっかりガイドブックを……何でもない。忘れろ」
冗談ぽく了解とだけ返して、二人並んで四人を待った。
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