暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0836話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ミラーにどれだけの力があるのかを直接見せつけないと、後日色々と面倒な事になりかねません」
「ここでもアメリカ、か」

 2人の話を聞きながら、面倒事になるだろう原因を口にする。
 シャドウミラーが要求したような、宇宙でのBETAの着陸ユニットに対する優先的な迎撃の権利のような特権を得るにしても、それだけの実力が無ければ向こうとしてもそんな真似は出来ないだろう。
 着陸ユニットの迎撃を任せました、ですが失敗してその結果SHADOWも突破されて、地球に新しくハイヴが出来ましたではこの世界の者として許容出来ないだろうし。
 そう口にすると殆どの者が頷くが、それに対してムウが訝しげに呟く。

「けど、それについてはシャドウミラーが撃退する範囲を国連宇宙軍の更に外側に設定すればいいだけじゃないか? そうすれば、俺達が迎撃を失敗したら国連宇宙軍のSHADOWに任せればいいんだし」
「確かにそうだけど、勿論それだけが理由じゃないわ。一応アクセルの演習シーンや、ゲート付近での戦いの映像も流されてはいるでしょうけど、それを見たのは限られた人員のみなのよ。そして、出来れば私達がそれだけの力を持っていると信じられない……あるいは信じたくない人がいる」
「……信じたくない人?」
「ええ。例えば私達の戦力が低いと仮定した場合、某国家としては私達に戦闘を仕掛けて倒し、ゲートを占拠。……済し崩し的にホワイトスターを占領するといった事が出来れば最高でしょうね」

 そんなエザリアの言葉に、イザークがピクリと頬をひくつかせる。
 分かってはいたが、やっぱりイザークもホワイトスターに……そしてシャドウミラーに対して愛着を持ってくれているのか。
 ともあれ、イザークの頭に血を上らせておくと余計な揉め事が起きかねないので、すぐに口を挟む。

「もっとも、占拠云々と考えてるのはあくまでも某国家だけで、他の国にしてみれば純粋に俺達の戦力を信じられないといったところか。で、その戦力を確認する意味でもどこかのBETAがいる戦場に俺達を放り込むと」
「……どこの戦場だ?」
「さて、どこだろうな。無難に考えれば中国だろうが」

 ギアス世界の中華連邦と違い、このマブラヴ世界の中国は正真正銘存亡の危機に入っている。妙なちょっかいを出すような真似はせず、こちらに協力すると、あるいはして欲しいと思うんだが……さて、どうだろうな。
 この辺については実際にユーラシア大陸の戦力を派遣している国や国連軍辺りから情報を貰うのがいいだろう。

「とにかく、色々と理由はあるけど国連から援軍の要請という形でシャドウミラーに対して戦力の提供を要望してくるのは間違いないわ。けど、それは私達にとってもチャンスでもある」

 ニコリと笑みを浮かべるエザリア。
 普段がクールビューティ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ