マブラヴ
0836話
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そんな俺の言葉を聞き、次にレオンが小さく笑みを浮かべて口を開く。
「それと、今回得た土地に関しては治外法権を認められました。一種の大使館的な感じという形になったようですね。……まぁ、大使館と言うよりは基地という形になるのでしょうが」
「5km四方の基地と考えるとそれなりに大きいな。ユーラシア大陸からの臨時政府が入ってきている事や農地を増やしている事を考えると、向こうとしてもかなり奮発したといったところか。……もっとも、それだけ今回の件を重く見ていて、真摯に対応をするというのを態度で現しているとも考えられるがな」
パンを一口サイズに千切って口へと運びながらコーネリアが告げる。
丁度タイミング良くエザリア達の昼食が運ばれてきた為に一旦話を中止し、ウェイターが去った後で再び口を開く。
「ゲート周辺の土地に関しては良くやってくれた。それで、こっちが接収した戦術機の方は?」
「そちらに関しては、レモンの要望通りそれぞれ2機ずつ確保したわ。ただ、向こうにしてもかなりの譲歩をしたからには、こちらとしても相応の対応を求められるでしょうね」
「と言うよりも、寧ろそれを狙って譲歩したと考えた方がいいかと」
エザリアの言葉にレオンがそう付け足す。
なるほど、さすがに対応が強かだな。ただまぁ、その辺はある意味で予想通りだ。
元々このマブラヴ世界に対して干渉すると決まれば――現時点で半ば決まっているが――こちらからの持ち出しはどうしても多くなるのだから、多少増えた程度では問題無いだろう。
……そもそも、この世界と貿易するにしても何で支払って貰うかというのは色々と厳しいんだよな。資源というのはまず無理だし、技術に関しても遅れている。となると残るのは金だが、それにしたってその金を使う為にはこの世界に破滅されては困る。
そうなると、更にこちらから持ち出しが増えて……何と言うか、悪循環に近い。
まぁ、俺達の場合はG元素を恒久的に得る為という理由があるが、他の世界の場合、最初はともかくとしていずれは先細りになる可能性は十分にある。
ネギま世界的には火星への移住者を多く獲得出来るかもしれないが。
「ただ……」
話の流れを切るように、レオンがほうれん草とカニのクリームパスタを口に運んでから呟く。
その表情に浮かんでいるのは悩ましげな表情。
何かしてやられたのか?
そんな俺の視線に気が付いたのか、小さく首を振ってから再び言葉を続ける。
「いえ、ある意味ではしょうがないのですが、近いうちに私達の部隊だけでBETAと戦う必要があるかもしれません」
「……なるほど。アメリカを含めた国連に対して私達の力がどの程度あるのかを見せる必要がある訳か」
「ええ、コーネリアさんの言う通りです。そして、そこでシャドウ
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