マブラヴ
0836話
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り、最高レベルの料理人が腕を振るっているだけあって非常に美味い。さすがに本職と言うべきで、俺の中では料理人としてはトップクラスに入っていたネギま世界の四葉と比べても数段上だ。
「まあな。実際、この世界の合成食ってのはとても食えたもんじゃないのは事実だ」
「……確かに」
ホワイトスターで合成食を食べたマリューの様子を思い出したのだろう。思わずといった様子でコーネリアが頷くが、それを見ていたムウは首を傾げる。
「話には聞いてたけど、実際に食べた事がないからなぁ。そんなに不味いのか?」
「相当にな。調理次第ではある程度の味に仕上げられるらしいが……少なくても俺は自分から進んで食いたいとは思わないな。合成食の味を上げるってのは、恐らくオーストラリアを含めた他の国々からもシャドウミラーに欲する技術の1つだろうな」
もっとも、これには色々と難点もある。以前にも考えたように、味というのは国や地域といった場所で大きく変わる。
ある場所ではこれ以上無い程に美味いと言われている料理の味が、他の場所では食べられたものじゃないという風に感じるとかな。
日本のような国ですらもそんな風になるんだから、他の国では言うに及ばずだ。
そんな風に話しながら食事をしていると、やがてレストランの出入り口の方が騒がしくなり、エザリア、レオン、イザークの3人が姿を現し、そっちについていった量産型Wが他の量産型Wと合流しているのが見える。
「おう、そっちの方も終わったか。随分と長かったな」
「外交というのはそういうものよ」
ムウの言葉にエザリアが笑みを浮かべて答え、俺達と同じ席に着く。
そのまま近くにあるスイッチを押すとウェイターが姿を現し、3人が注文をすると去って行く。
それを見送ってから、それぞれの成果を報告し合う。
まぁ、ホワイトスターに戻ってからもやるんだが、折角だしな。
それにお互いに何か見落としているところもあるかもしれないし。
とは言っても、俺の方は今回あくまでもアンディーとの顔合わせが主な目的であり、こっちの要求についてはBETAの着陸ユニットの確保や迎撃に関しての話しかしていない。そういう意味では、エザリア達の方が重要だろう。
そして事実、実務的な話をしており、重要な用件ではあった。
「ゲート襲撃の謝罪という事で、ゲート周辺5km四方はシャドウミラーの土地として正式に譲渡される事になったわ。他にも色々とあるけど……そっちはまだ本決まりじゃないわね」
「へぇ。中々に頑張ったな」
これまでは、ゲート周辺の土地はあくまでも借りているという形だった。それも5km四方という程に広くは無く、精々100m四方といったところだ。それを思えば、エザリアやレオンがどれだけ頑張ったのかは想像するに難しくない。
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