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『曹徳の奮闘記』改訂版
第四十七話
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「いや、劉備への備えとして恋と霞を守将にして守ればいいだろう。恋がいれば、劉備達はむやみに突撃はしてこないはずだ」

 俺は七乃に言う。

「妾達が此処へ出撃する際の南陽の防衛は零、沙和、詠に任せるのじゃ」

「分かりました美羽様」

「任せてなの」

「ま、守るだけなら三人でも持つわね」

 三人は了承する。

「それじゃぁ、我が袁術軍が動くのは袁紹と曹操が争った時じゃ」

『オオォォォッ!!』

 俺達は頷いた。





 それから三日が経った。

 南陽に一人の将が来た。

「何? 浮浪者が俺に会いたいと?」

 兵士からの報告に俺は首を傾げた。

 浮浪者に知り合いなんかいたか?

「如何なさいますか? 追い返しますか?」

「………いや、会おう。連れて来てくれ」

「分かりました」

 五分後に浮浪者が来た。

「王双、私が分かるか?」

 浮浪者は女性で、薄めの赤色の髪でポニーテールをしていた………って。

「………公孫賛か?」

「そうだ。こんな姿だけど公孫賛だよ」

「お前、行方不明じゃなかったか?てっきり劉備の徐州へ行ったと思っていたけど………」

「桃香のところは私の配下の敗存兵が行っているよ。私は行かなかった。天の御遣いは私的に何か無理だった。それで王双の時へ来たんだ。鎧も剣も全て売って、浮浪者に成り済ましてな」

「………そうか、取り敢えず身体を綺麗にしてこい。誰かと入ってきたらいい。それから美羽のところへ行こう」

「済まないな王双」

 公孫賛が俺に謝る。

「別に気にしていない」

「主、私と模擬戦でも……白蓮殿?」

 部屋に星が入ってきた。

「お、星。丁度良いときに来た。公孫賛と風呂に入ってやってくれ」

「仕方ありませんな。白蓮殿、案内致します」

「済まない星」

 公孫賛は星に連れられて、浴場に向かった。

「………後で星と模擬戦でもしといたるか」




 後に、公孫賛は仲間になって、俺は公孫賛から真名である白蓮を預けられた。





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