第四十六話
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達の世界、貂蝉と卑弥呼の事をな。
「………それでは、長門さんは天の御遣いとか言う輩と同じなんですか?」
全てを話終えると、七乃が聞いてきた。
「………はっきり言えばそうなるな」
「………何故言わなかった? それにクロエ達もだ」
桜花が俺に厳しい目で見てくる。
「………例え、長門が天の御遣いと同じ天の人間でも今は桜花達と同じ漢王朝の人間なんだ。だから、私は語る必要はないと思って喋らなかった」
「私も同じよ」
クロエとロッタが援護をしてくれた。
「まぁ、北郷との会話が何やら怪しかったでしたからなぁ」
「そうなの」
星と沙和が頷く。
「………例え、長門が誰であろうと長門は長門なのじゃ。だから心配しなくてもよいのじゃ」
美羽が笑う。
………美羽は化けてきたな。
「(これで長門は妾に対する好感度は上がっているのじゃ)」
美羽がこっそりと笑っていたのには気付かなかった。
「………そうだな、長門は長門だ」
「まぁ、普段から変やけどな」
桜花と霞が笑う。
「じゃが、二人は何故倒れたのじゃ?」
零が貂蝉に聞く。
「私の上司に聞いたんだけど、魔法を使い過ぎたせいで世界が拒否反応を起こしたのよ。このままでは主人公の北郷が死ぬ。ならクロエちゃん達を消そうと判断したのよ。私達の咄嗟の判断で何とか二人はこの世界でいられるけど、上級魔法はほぼ無理よ。中級魔法は回数的に一日約五回程度しか無理だけど初級魔法は一日に約二十程度なら大丈夫よ」
「……ならそれ以外は大丈夫なんだな?」
「えぇそうよ」
『………ふぅ』
玉座に安堵の息が漏れた。
「………無事なら良いのじゃ。妾はクロエ達がいきなり倒れたから死んだかと……グス」
美羽が静かに泣いていた。
「……大丈夫ですよ御嬢様」
七乃が美羽をあやす。
「それとクロエちゃんは魔法は使ってないから普通に技は使えるわ」
貂蝉がクロエとロッタが言う。
「……四斤山砲と『アレ』は?」
「あの二つは長門君をサポートするためにしているから世界がそれに干渉する事は不可能なのよ」
……普通はそっちを優先すると思うけどな。
「ともかくじゃ、クロエ達が無事なら妾は問題は無いのじゃ。皆もそうじゃろ?」
美羽の言葉に皆が頷いた。
美羽はかなり名君ぽくなっているな。
「貂蝉殿、卑弥呼殿。重要な情報をありがとうなのじゃ。その御礼として恩賞を与えるのじゃが……」
「別にいいわぁん。そのために情報を提供したんじゃないんですもの」
「うむ」
貂蝉と卑弥呼は美羽にやんわりと断った。
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