二十四章 幕間劇
川中島戦後推論
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ているんだったかしら?」
「ちなみに聞くが、美空は自覚あったのか?」
「ないけど!」
「美空は、どう見てもそれ」
「だなぁ・・・・」
「うるさいわね。・・・・まあ、松葉や柘榴も言ってたくらいだし、端から見たらそうなんでしょうよ。で、面白そうだったから、塩を送るのを認める代わりに光璃もそれをやってみろって言ったの。それだけよ」
何かしょうもない事だったのか、俺らの歴史書には武田信玄に塩の対価としてツンデレスタイル要求なんて無論書いていないし書くとしても書く必要のないどうでもいい情報ではある。さっきから黙っていたのも「ツン」であり俺の膝に乗ってきたり手を握ってきたのは「デレ」だそうで、光璃曰くそう言ってた。だけど、ツンデレの固定概念からはどうも違う気がする。
「やっぱり光璃からやってきたんじゃない!」
「一真と話したいの、我慢してた。だから、正当な対価」
ただ我慢していたから、別に怒っている訳でもなく美空と話してただけで拗ねていた訳ではなかったようだ。
「・・・・・よかった?」
「うーんとだな、光璃は良くないと思うぞ」
「一真は、ツンデレ・・・・嫌い」
「ちょっとそれって・・・・」
「別にそう言う事ではないぞ、美空に光璃。ツンデレが嫌いな訳ではない、二人とも好きな方だぞ」
「ちょ・・・・・」
「一真・・・・・」
「そういう好き嫌いとかじゃなくてだな、無理してそういうのされるのが嫌な訳さ。光璃がツンデレをいきなり始めたりしたら、俺でも対応に困るぞ」
そう言うと、膝の上に座る美空と光璃の肩を抱き寄せた。光璃は俺と話をしたかったけど、話したいのを我慢して無理して話さないのは困る方だ。美空の場合はただの照れ屋なだけだ。そう言うと本場のツンだと言うけど、美空と光璃では一味違うと思うし美空をからかうのは楽しいとも言うけど言葉としては無理をしている方。で、美空に礼を言いだしたけど、これについては美空のお陰だと言うらしいがどうなんだろうか?
「文句はさらさらないけど、今の内ならそうやって文句言えるかもしれん。だがな、俺の側室の仲間入りとなった感じになるとそういう文句とかを俺に言うと先輩である妻達からお説教されるぞ?」
「それはそれで今だけ限定みたいな感じね」
「役得だけど、今だけはいい。そうだ、一真声かけてきたけど何か用?」
「それは最初の時か?光璃に塩の話をしようと思ったが、どうやらもう終わっているようであるな?」
「ええ。光璃も条件を飲んだしね。・・・・何だか納得いかないけど、約束は約束だから、流通は許可してあげるわよ。これがその書状」
言っては一枚の包みに入った書状を取り出す美空であるが、光璃もそれを俺の膝上で受け取り中を確かめた
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