二十四章 幕間劇
川中島戦後推論
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尾も武田もあまり変わらない呼び方のようだな」
「人生の先輩なのか、最強だからなのかは分からないが、呼び捨ては一部を除いてはな」
「っす!」
「・・・・一真が最強なのは間違いないしのう」
「そうそう、未だにオレらでも勝てねえからな。でもオレらだけは呼び捨てでも構わないと言っているから、オレらは呼び捨てにしてる」
俺の呼び方については、織田も長尾も武田もあまり変わらない様子である。まあ人生の先輩だと言うのはホントだし、俺は神様の頂点としてという設定になっているので護法五神や他の神仏でも呼び捨ては禁じられている。護法五神だけは兄という呼び方になっている。
「で?こんなとこで何しているんだ」
「うむ。湖衣と話をしておったら、こやつらが絡んできてな」
そう言って、どこか嫌そうな顔をして春日の視線を追った先は柘榴にあった。
「また道場破りにしに来たのか?」
「もちろんっす!川中島では湖衣との決着をつけられなかったっすからね!」
そういえば柘榴は甲斐の右目である湖衣の事をかなり気にしていたような気がする。あと武田の諜報部である一二三や湖衣でもバレてない様子と見た。ま、湖衣は川中島に来てなかったからなのか、そういう意味では決着もつけるもなかったが。今ここで決着をつける気なのか?
「うぅ・・・・そういうの、勘弁して欲しいんですけど」
柘榴のテンションと対象的に、湖衣は嫌そうな様子で春日の後ろに引っ込んでいる様子だった。
「その様子だとやってないようだな」
「湖衣がこの様子だからな。それで、先日の川中島で普通にぶつかっておればどうなるかという話になった訳だが・・・・」
よく見るとそこに置いてあったのは、川中島の地図データで見た事のあるもんだった。幾つかある将棋の駒が、それぞれの部隊を示しているんだろうというのは理解しているつもりだ。
「何で一葉達はここにいんの?」
「武田、長尾だけではどうしても不公平感が否めませんからな・・・・中立な意見として」
「たまたま通りかかっただけだというに、迷惑な話じゃ」
一葉がいれば不公平はないだろうけど、この様子を見るにきちんとしたジャッジをしていないようだな。
「で?どっちが勝ちそうな訳」
「もちろん長尾っす!武田は妻女山に挟撃を掛けてくるのは分かってたっすから、それを裏読みする形でこの辺から先制攻撃を仕掛けるっすよ!」
そう柘榴が言うと、妻女山の上で待機させていた自軍の駒を正面へ進ませる。挟撃前提の武田本隊は、背後からの部隊が攻撃を仕掛けるまでは待機していたはずだから不意打ちの裏の裏をかかれる形とはなっていたな。指揮官は美空だからか、柘榴の言う通り長尾が圧倒的有利な条件というのは理解できる。
「私は戦
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