これがイナズマ落としだ!
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と円堂がエールを送るが壁山がハーフタイムの時間中に
顔を上げることはなかった。
後半が開始して俺達は一層苦しい展開に陥っていた。
コンドルダイブそしてターザンキック。
このシュートチェインが立て続けに円堂を襲っている。
円堂はそれを全て何とか防いでいるが
点を取られてしまうのも時間の問題だろう。
こちらがボールを手に入れては
壁山と豪炎寺のイナズマ落としが失敗し続け
ずっと野生中の攻撃となっている。
「ひいぃぃ!」
まただ。
壁山が怯えながらうずくまる。
そしてボールは大鷲に渡り前線に上がってくる。
「俺達は絶対に負けるわけにはいかない!」
俺が叫ぶと、皆も「負けるかぁ!」と皆で
ゾーンプレスを始めた。
大鷲は思わずバックパス。
だがゾーンプレスには欠点がある。
それは相手の選手よりかなり動いてしまうため
体力をかなり消耗することだ。
「「「はあはあ………」」」
全員体力は限界だが誰一人諦めない。
そう全ては絶対点を取ってくれると信じているから。
それを見た壁山が叫ぶ。
「何故?何故っスか!なんで諦めないっスか!」
その言葉を聞いた豪炎寺は少し言葉を強めて言い放つ。
「俺達が点を決めると信じているからだ」
「でも無理っスよ俺には……」
と後ろ抜きな発言をした壁山に豪炎寺は軽く睨む。
「俺達が諦めたらあいつらの思いを裏切る事になる。俺は仲間を裏切るサッカーはしない」
それを聞いた壁山は呟く。
「皆の思いを裏切る……、俺、皆の思いを裏切りたくないっス!」
キッと前を向き叫んだ。
「コンドルダイブ!」
「ターザンキック!」
シュートチェインをしたボールがゴールを襲う。
「おおおっ!」
と限界を越えている手で円堂は迎え撃つ。
「ゴッドハンド!」
円堂はゴッドハンドを発動させ何とかボールを止めた。
俺の予想だと後半も残り僅か…。
これがラストチャンスだ。
「円堂!」
と俺は叫びボールを受け取った。
俺は前を見た。
最悪の場合、俺がシュートを打とうと思ったが
その心配はなさそうだ。
何故なら壁山がさっきまでとは違う目をしていたからだ。
俺は残りの体力を使って電光石火を放ち前線に上がった。
「頼むぞ!豪炎寺、壁山!」
俺の声が響きわたる。
俺は豪炎寺にパスを出した。
「壁山いくぞ!」
「はいっス!」
とさっきまでは有り得なかった壁山の気持ちよい返事が響く。
豪炎寺と壁山は一緒に飛び上がった。
そこに鶏井が豪炎寺達より高く飛んでいた。
「これが俺の答えっス────ッ!!」
そう壁山が叫ぶと壁山は空に腹を向けた。
豪炎寺
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