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ハイスクールV×D ライド6
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まま木場へと踵落としを放ちながら着地する。

「心技体が揃うのは一流であって、剣と共にあってこその《真の剣士》だ」

 最後の踵落としが決まってそのまま地面に倒れた木場を見下ろしながら宣言する四季に今度は一誠が殴りかかってくる。

「ッテメェ!」

 追撃するでもなく、一誠へと視線を向けるでもなく剣を持った手を下げている四季に激昂した一誠が殴りかかってくる。だが、一誠の名誉の為に言っておくと別に四季は一誠の事を舐めている訳では無い。一誠の持つ神器赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の力は長期戦になれば脅威としか良い様が無い代物だ。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!! 赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)ァァァァァァア!!!」

 素人同然の拳で我武者羅に四季を殴ろうとしてくるが、四季はそれを紙一重で避けていく。

「ふっ!」

「ガハッ!」

 その中の一発に合わせて剣の柄の部分で一誠の鳩尾へとカウンターとなる一撃を入れる。熱された金属でも呑んだかのような痛みを覚える一誠だが、当の四季は追撃するでもなく背中を向けて下がって距離を取る。

「こ、こいつ……」

「ほら、回復するまで待っててやるからゆっくり休んだらどうだ?」

「オレは悪魔だぜ……人間なんかに……神器だって……」

「はぁ。何か勘違いしてる様だから教えてやる」

 自分が悪魔だから、神滅具(ロンギヌス)の一つを持っているからと言って未だに何処か四季の事を舐めている様子の一誠を一瞥し、

「化け物を倒す英雄は……常に人間だぜ。好きなだけ休んでからかかって来いよ、最弱の龍帝。序でに倍加も出来て便利だろ?」

「このォ野郎!!!」

 四季の挑発に激昂した一誠が殴りかかってくるが、怒りで我を忘れた拳は大降りになり単調さも増す。避けるのも容易い。

(こんな挑発に簡単に乗ってくるなんてな)

 そもそも、倍加の能力はそれなりに警戒している。……長期戦になればなるほど、偶然の当たりでさえ決定打になりかねない。……それに、味方を持っている時ほど警戒しなければならない《譲渡》の方も有るのだ。
 あんな風に挑発すれば直ぐに攻撃を仕掛けてくるだろうと予想していたが、予想以上に狙い通りに動いてくれている。

「せーの!」

「て、うぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!」

 その中の一発をしゃがむ形で避けて一度剣を地面に刺し、開いた両手で一誠の腕を捕獲、そのまま一本背負いの要領で投げ飛ばす。当然受け身が取れる様な投げ方はしない、一誠を投げ飛ばした直後に彼の腕を放している。

「ぼくもまだやれるよ!」

「ああ、知ってる」

 横から切りかかってきた木場の魔剣を素早く引き抜いた剣で受け止める。二つの剣がぶつかり合った時、力負け
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