十三話:拉致されました
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……イッセーは。
まあ、そういった理由でここに来た俺は事実なので
諦めてジャージに着替えて修行を開始しているというわけだ。
あ、ジャージは勿論ピンクのラインが入ってる奴だぞ。
流石に全面ピンクは周りからの目線がやばそうだから買わなかった。
『ルルパーカー』? ルルの可愛さが凝縮された一品に恥ずかしいという気持ちなんて
起きるわけがないだろ? 兄さんもいい仕事するよな。
今度、猫黒歌をモデルにした、そうだな……『クロパーカー』でも作ってみるか。
出来るのかって? ふっ、俺の裁縫スキルを舐めるなよ?
と、話が少し脱線してるな。
とにかく修行を始めた俺は気絶させられた恨みを拳に込めて
『絶拳』を放ち続けているというのが現状だな―――岩に。
いや、小猫は怖いから反抗なんてしないぞ。
それに俺だって女の子を殴るのは嫌だしな。
それにしても……骸殻になっていないとはいっても威力が本物に比べて低いな。
やっぱりあれかな?『うおおおおおおっ!』じゃなくて『ぬおりゃああああっ!』に
変えた方が威力が上がるか?
でも結局ビズリーが何言ってたかは良く分からないんだよな。
ちょっとでも気を抜いたらこっちが死ぬ状況だったし。
「まだ改良しないとな……」
「あれ以上の威力を出すつもりなのかい?」
少し引き気味に聞いて来る祐斗に無言で頷き返す。
因みにイッセーは今は部長の作った特別メニューを受けてるらしいので姿は見えない。
今ここにいるのは俺と祐斗と小猫だけだ。
まあ、後から来るだろうけどな。
「本物はこんな威力じゃないからな、腹パンの余波だけで相手が吹き飛んでいくからな」
「……誰ですか、それを編み出した化け物は?」
父親です。
と言うか、今思うと生身でしかも素手でクロノスと一人で
渡り合うって色々とおかしいだろ。本当に化け物だよな。
俺も良くあいつに勝てたよな。……骸殻ありだと俺の方が強いのか?
「……ルドガー先輩?」
「ん?ああ、ごめん、少し考え事してた」
「……そうですか」
何やら怪しげに見つめてくる小猫を全力でスルーして再び岩と向かい合う。
…………視線が痛い。後輩の冷たいジト目が凄く痛いです。
「そんなに見られると集中出来ないんだけど……」
「……何かやましいことでもあるんですか?……私はただ見てるだけですよ」
「そう言われてもな……はあ…別の事でもするよ」
「なら、僕と一戦しないかい?」
諦めて、別の事をしようとしたところで祐斗からそんな提案を受ける。
まあ、他にすることもないしやってもいいか。
「分かった。それじゃあ始めるか」
「ありがとう、君みたいに強い人がいると修行がはかどって助かるよ」
「手加減はしないぞ?」
「望むところだよ
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