暁 〜小説投稿サイト〜
パズル&ドラゴンズ 〜Sundara Alab?l? L?'i?a P?n? lil? 〜
4話.減らず口と睡蓮 〜開花〜
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ヒューン!

 「ぬーん」

 ガキィイイイン!!

 「あああああぶねぇ…… おっちぬかと思ったぞ。しかし再びアタックチャンス! ここらで畳み掛けるぞ! 気張れよ諸君!」

 「ピィーー!」

 「クルル!」

 「ぬーん」

 「プレシィ先生! コールドブレス!!」

 「ピィーーーー!!」

 ピュオオオオオ…
 
 「……ガア?」

 「まだまだぁ! こごえるかぜ!!」

 「ピィーーーー!!」

 ピュオオオオオ…

 「……ガア」

 「続けてオーロラビーム!! れいとうビーム!!」

 「ピィーーーー!!」

 ピュオオオオオ…

 「…ガ、ガァアーー……」

 「違いが全くわからない上におそらく効いてないが、可愛いぞ先生! 続いてカーバンクル! ……そうだなぁ。よし! スピードスターだ!」

 「クルルー!」

 ヒュオーン、ぽいっぽいっ。

 ドカッドカッ

 「ガアアアア!?」

 「スピードスターでもなんでもないなやっぱり! 知ってたけど! まぁ気にすまい! トドメだブラックファイター! ……うーん、じゃあ…… 切り刻め! バーチカル・スクエア!!」

 「ぬーん」

 ブォン

 ドグシャアッ

 「うん、期待してなかったけど、やっぱりただの棍棒だったな! だが! しかし!」

 「ガァァアアアア………」

 ズズゥン……

 「……くっくっく、あっはっは、はぁーっはっはっはっは!! やったぜ! ブラックコドラ、討ち取ったりぃ!! 素晴らしい働きだったぞお前ら!!」

 「ピィーーー!! ピィピィーーー!!」

 「クルー! クルクルー!!」

 「ぬーん」

 「はっはっは! 決着ゥゥーーーーーッ!!」


 
 ――などという、もうひどすぎて何から突っ込めばいいものかも分からないようなバトルを繰り広げたりしていた。というか、ここはパズドラの世界ではなかったのか。
 
 ただ、一言言えることがあるとするなら――

 
 
 
 「結局、一切パズルをしないままにここまで来ちまったな……」

 何やら『お約束』を外してしまったような申し訳ないような気分を、特別誰に向けてというわけではないがなんとなく抱きながら、男はおそらくこの塔で最後になるであろう階段を登る。
 
 なにやら色々と想像していた展開とは異なっていたがともあれ、男はついに『はじまりの塔』を踏破しようとしていた。
 男の記憶通りであれば、おそらく最後の敵であった先の黒龍、ブラックコドラを討つところまでがこの『はじまりの塔』、いわば『パズル&ドラゴンズ』というゲームのチュートリアルイベントにあたる。
 ゲー
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