≪黒死病の叙事詩≫小話
登場人物 性格 他
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▼ヒースクリフ (血盟騎士団団長・≪生ける伝説≫)
二十代半ば、学者然とした、削いだように尖った顔立ち。秀でた額の上に、鉄灰色の前髪が流れている。長身だが痩せ気味の体をゆったりした真紅のローブを包んだその姿は、剣士というよりは、この世界には存在しない筈の魔術師のようだ。
だが特徴的なのはその目だった。不思議な真鍮色の瞳からは、対峙したものを圧倒する強烈な磁力が放出されている。会うのは始めてではないが、正直気圧される。 (キリト談)
「あれは辛い戦いだったな。我々も危うく死者を出すところだった。トップギルドなどと言わせても戦力は常にギリギリだよ。――なのに君は、我がギルドの貴重な主力プレイヤーを引き抜こうとしているわけだ」
「欲しければ剣で――≪二刀流≫で奪い給え。私と戦い勝てばアスナ君を連れていくがいい。だが、負けたら君が血盟騎士団に入るのだ」
「……いや、君は試合後からは我がギルドの団員だ。任務扱いにさせて頂こう」
攻略以外での戦闘は殆ど見られていないようだ。攻略組のカリスマ。自身が≪SAOで一番強い≫ことを誇示するためには多少の無茶をする。思うに性格と前例的にユニークスキル持ちや強戦士とは一度はデュエルを申し込む筈である。アスナとデュエルしたかは不明。
男女関係なく、〜君。≪貰おう≫ではなく≪頂こう≫。『だよ』や『だ』で締めることがメイン、また命令系の時は≪給え≫。
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▼スバル (主人公・≪黒死病≫)
どちらかといえばすらりとした体格の長身の男が其処に居た。爛爛と輝く野望色の黒い眼の上に、暗いブラウンの髪を靡かせている。男が着こなしているのは、明度の下げられた重量あるモスグリーンの軍服のような皮装備で、頭部と掌以外は露出が異様に少なく、隙の無さを暗に誇張しているかのようだった。
その男には目の色以外、黒色は殆ど存在しない筈なのに、その男の周囲には色彩的かつ絶対的な濃度があった。また、腰に差している特殊な形状の武器と異端な鞘が、彼を冒涜的で例外的存在であることを証明していた。激しく周囲から浮き出たその男は、はっきりと故意的に世界との境界線を創り、自らの存在を誇りながら、ニヒルな笑みでこちらを迎え入れた。 (アスナ談)
「悔しい事に、努力で超えることのできる物は怠け者だけなんだ。まぁそれでも、君を超えるのは容易いことだが」
「わからないか? 無理もないさ。結局こっちはどいつもこいつも根っこのとこではゲームは遊戯だと信じているからな。SAOにやってきた自称猛者どもも、遊びとしてしかこの世界を受け入れていなかった。ただのお遊戯だというわけさ! だが俺は違う。茅場明彦のせいで難易度は跳ね上が
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