第九話 大室中佐!格闘茶道!!その十二
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「誰が圧死とかするかよ」
「転落死とかな」
「俺達はそれぞれ百まで生きて天寿を全うしてな」
「子供や孫、曾孫に囲まれて安らかに死ぬんだよ」
「そんな死に方するか」
「正義は床で死ぬんだよ」
二人が罵声を浴びせる国民達に言い返すとだ、その国民達も負けていなかった。
「御前等みたいなのがいい死に方するか!」
「悪党は悲惨な死に方をするんだ!」
「自業自得、因果応報って言葉思い出せ!」
「この世の絶対の真理だからな!」
「くそっ、本当に俺達嫌われてるな」
「何まで嫌われてるんだよ」
こうしたやり取りを道中道の左右にいる国民達としながらだ、二人は彦根城に来た。するとマスコットと彦根市民の人達にだ。
垂れ幕と旗で出迎えてもらえた、その幕と旗にはこう書かれていた。
「ジャスティスカイザー負けろ!」
「大室中佐頑張って下さい!」
こうだ、大きく書かれていた。それを見てだった。
二人はすぐにだった、金亀児童公園内にある井伊直弼像のところによじ登ってマジックで落書きをした、そうして高らかに言うのだった。
「大老井伊直弼討ち取ったり!」
「日本の歴史上屈指の嫌われ者だからな!」
「俺達に悪口言うとこうなるからな!」
「ちったあ歓迎しろ!」
「こいつ等何処まで下衆なんだよ」
「銅像に落書きするとかな」
誰もがその実況中継された行為に呆れ果ててしまった。
「本当にな」
「徹底的な屑だな」
「幾ら井伊直弼でも銅像に落書きするな」
「天誅受けろ、ガチで」
「井伊直弼に死罪にされろ!」
「今回こそ負けろ!」
ニコニコ動画には全世界から書き込みが来た、世界各国の言葉で。しかし彼等は負けていなかった。性懲りもなく。
井伊直弼の像のところから飛び降りてだ、そして。
自分達に罵声を浴びせ続けるマスコットと彦根市民達にだ、中指を突き立ててこう言い返した。今回も中指を突き立てているが最早お約束だ。
「彦根城で俺達が勝つ姿を見ろ!」
「その姿たっぷり堪能させてやるからな!」
「勝ち続けてそこのマスコット以上の人気者になってやるぜ!」
「絶対にな!」
「ねーよ、それは」
「あるかよ」
すぐに市民の人達から右手を横に振っての否定が来た。
「うちのゆるキャラは日本一だぞ」
「それで御前等に負けるか」
「そんなこと近江牛が近江豚になる位ないよ」
「さっさと諦めろ、人気者になるとかな」
「有り得ないからな」
マスコットも右手を横に振って否定する、そして。
そうしたやり取りの後で二人はやっと彦根城天守閣のそのすぐ下に来た、そこでもう茶会の用意が出来ていた。
そして大室もいた、彼はもう空軍衆の軍服を着て立っている、その彼が二人に言って来た。
「待ちかねたぞ」
「今回特に色々あったんだよ」
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