マブラヴ
0835話
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対的に不足しているな? その食糧をシャドウミラー経由で他の世界から輸出しよう」
そう告げた瞬間、アンディーの目の色が目に見えて変わる。
国土の多くを農地へと変えているオーストラリアでも……いや、そんなオーストラリアだからこそ、食料について敏感になっているのだろう。
正直な話、これだけでも向こうとしては驚愕の提案ではある筈だ。だが、それだけでは終わらない。
「この世界ではユーラシア大陸がBETAに占領されている以上、資源的にも色々と厳しい事になっているな?」
「……ええ、それは確かに」
「そして、同時にBETAの死体の処分についても困っている筈だ」
「……ええ」
再び俺の言葉に頷くアンディーに対して、爆弾を投下する。
「こちらとしては、BETAの死体を産業廃棄物的な感じで金を払って貰えば引き取る用意がある。そして、BETAの死体を運んできた国に対しては、一般的な資源を割安で販売する事を約束しよう」
「何ですと!?」
穏やかに会話を続けていたアンディーの口から上がる叫び声。
それだけ向こうにしてみれば破格の提案なのだから無理もない。
もっとも、ぶっちゃけこの件に関してはこっちの丸儲けに近いのだが。
「合成食に関しても、技術的に協力可能だろう。現在は味よりも量を重視して作っている筈だが、それを改良してより味を向上させる事も出来るかもしれない」
「……他にも何か?」
どこか疑り深いとすら言えるような、こちらを探る視線。
そんな視線を受けつつ頷いて口を開く。
「勿論だ。ある意味ここからが本番ではあるが、俺達シャドウミラーがいわゆる傭兵的な存在として協力しようと思う。俺達の機体の戦力がどれだけ高性能かは、既に説明するまでもないだろう?」
オーストラリアの首脳である以上、俺がサラマンダーを使った演習の映像は見ているだろう。そして機体に関してはこちらで接収したが、ゲート周辺での戦闘に関しても破壊された指揮車辺りからデータの復旧くらいは出来ていると思ってもいい。
演習に出したサラマンダーは俺の使っている1機しか無いが、後者のメギロートとイルメヤに関しては半ば無尽蔵に出す事が出来る。
それに量産型Wの使うシャドウや、シャドウミラーの幹部達の機体性能を考えれば、その戦力に疑問を抱くような事は一切無い。
そして、俺達からの提供できる案件は当然これ以外にもある。
「また、幾らシャドウミラーが強くても俺達の戦力に頼り切りというのも色々と不味いだろうから、こちらの技術に関しても輸出する事を考えている。特に戦術機に関して言えば、こちらが所持しているバッテリーを使えば稼働時間が飛躍的に伸びるだろうし、CPUやメモリといったパーツに関しても当然俺達の方が圧倒的に進んでいる」
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