マブラヴ
0835話
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が出た以上、それを口にするつもりはないが。
向こうとしてもお互いの国としての力の差は、俺の言動や演習、あるいはゲート周辺で起きた戦いにより理解しているのだろう。特に何を言うでも無く、笑みを浮かべてコーネリアと会話を続けている。
この程度は全く気にしないか。さすがに人類が詰み掛けているこのマブラヴ世界で世界第2位の国の首相を務めているだけの事はあるな。
それに関してはミエドと名乗った秘書も同様らしく、コーネリアの態度を見ても特に表情を動かすような事はしていない。
「ほう、コーネリアさんはアクセル代表とは別の世界の人なのですか?」
数分程コーネリアと話をしていたアンディーが、その言葉と共に俺の方へと視線を向けてくる。
「そうだ。ギアス世界と呼ばれている世界の、ブリタニア……このマブラヴ世界で言えばアメリカの位置にある大国の皇女だったんだが、色々とあってな」
「その……こうして聞くのもなんですが、他の世界からシャドウミラーへと所属した人は結構いるんですか?」
軽い様子で尋ねてくるが、この辺はオーストラリア政府としても是非知っておきたいところだろう。何しろ、BETAに攻められているのだから、いざという時にはホワイトスターに逃げ込みたい。……そんな風に考えていてもそれ程おかしい話ではない。
「そうだな、10人ちょっとくらいだな」
まぁ、SEED世界で保護したスティング達のようなエクステンデッドを入れればもっと増えるかもしれないが。
「10人……そうですか、10人ですか」
予想以上に少ない人数だったのだろう。アンディーが多少気落ちしたように呟く。
シャドウミラーの人数を考えれば決して少なくない割合なんだが、その辺に関してはわざわざ口にする必要も無いだろう。
「基本的には一芸に秀でている者をシャドウミラーがスカウトするという形になっているな。例えばコーネリアは、軍の指揮官として有能であるという理由もある」
より正確にはおれの恋人でもあるというのが最大の理由なのだが、それをここで言えばそれを狙った女が大勢押しかけてくる可能性もあるので、その辺は口にしない。
「……ちなみに、他にはどのような?」
「技術者や科学者が多いな。シャドウミラーの国是に未知の技術の収集というものがあって、その関係でシャドウミラーに所属した者達だ。……こう言ってはなんだが、この世界に対する協力関係を築くのに前向きなのも、そっちの技術者達だ」
その言葉にアンディーの表情が輝き、口を開く。
「では、私達の世界に対して国交を開いて貰えると考えてもよろしいので?」
「そうだな。まだ完全にそうと決まった訳では無いが、その方向でシャドウミラー内部では話が進みつつある」
「では!」
「ただし!」
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