瀧馬等の休日
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ィメギルの兵にっとっては自明の理……ましてやそれを“上”が知らぬ筈がないであろうに、何故そんな二人を呼んだのだ……?」
巻き起こるであろう波乱を予想し、スパロウギルディは表情を硬くするのであった。
……“陰” が、刻一刻と迫り来るのも知らぬまま。
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「……会長……?」
「あら、あなたは確か……新垣君、でしたか?」
とあるショッピングモールの一角。
暇潰しにでもと繰り出した瀧馬は、生徒会長である神堂とバッタリ出会っていた。後ろには部室で見た、護衛のメイドさんも絶賛待機中である。
瀧馬は神堂を見て思わず呟いたことに、彼女は以外にも名字を呼んで返して来た。
「……よく知ってますね、俺の事なんか」
「名前を聞きますもの。“早退ばかりしているのに単位だけはしっかりとっている変わり者” だとか、“テイルレッドの魅力をどれだけか語っても共感しない変わり者”とか……」
「……前者は兎も角、後者は個人の勝手でしょうが」
瀧馬の言うとおり、自分の趣味を語るだけならまだしも押し付けて無理やり引き込むのはよくない。そもそも瀧馬にしてみれば、彼等は変りものを通り越してレベルの高い変態としか見ていないのだから、そんな人達に巻き込まれたくは無いと思うのも当然だ。
「そうですわね。お聞きしますが……ツインテイルズがお嫌いな訳では無いのでしょう?」
「どちらかというと過剰すぎる信仰心を持つファンが嫌いですね。何処を見てもテイルレッドテイルレッド、偶にグラトニー。一番まじめにやってるブルーの事もちょっとは取り上げろともいますよ」
「その通りだと思いますわ。彼女もツインテイルズの一員ですのに」
テイルレッドに惚れた発言をしたことから他の奴と同じかもと瀧馬は思っていたが、意外や意外素直に応援しているのだと聞いて、こういったファンばかりならニュースも気軽にみられるのにと溜息をついた。
何故ここに居るのか気になった瀧馬が視線を泳がすと、ただブラブラと歩いている彼とは違い、神堂は整理券を持ちどうやら列に並んでいる様子。
先頭は玩具専門店のテナントがあるので、恐らくは何かしらのグッズを買いに来たのだと推測できる。
「買い物ならメイドさんにでも任せればいいでしょうに……会長、散々狙われているんでしょう? テレビに端っこですが結構出てますよ」
「自分で買うからこそ愛着がわくんですわ。それに、ピンチに陥ろうともツインテイルズが助けに来てくれますし」
「……」
普通に聞きとれば絶対的な信頼を置いているように聞こえるのみだが、
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