瀧馬等の休日
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の予想は出来ているのかさらに拍車がかかる。
「スパロウギルディ様! タイガギルディ殿が、タイガギルティ殿が破られました!」
「僅かに希望は掛けていたが……やはり、無謀だったか……っ!」
タイガギルディは、総二がツインテール部が如何だのと叫び瀧馬をズッコケさせた日に現れた、学校水着属性をもつ怪人ではあるが、実のところドラグギルディとは実力に開きがあり彼と比べると弱い。
ツインテイルズは言わずもがな、グラトニーが相手をすればそれこそ瞬く間に終わってしまう。
「ツインテールに見とれてしまった事、そしてテイルレッドが来ている戦闘服がスクール水着に似ていた事も敗因の一旦だと思われますが……」
「一番の敗因はグラトニーと遭遇してしまった事にあるかと思われます!」
「ぐっ……奴か……」
次いで会議室のスクリーンに戦闘時の記録映像を映し出す。
そこには、青ざめた顔で後ずさるテイルレッドと、何故か腹を無防備にさらした筋骨隆々の虎怪人・タイガギルディが居た。
『な、何腹晒して寝てんだよお前っ……!?』
『素晴らしい! 正に天女とも見紛うてしまう、それ程に完ぺきだっ! 頼むスク水の幼女よ! 我の原をプールだと思って飛び込み泳いでくれぇい!!』
『変態どぅあああああアアアァァァッっ!?』
絶叫し戦意を無くしたかのよう取り乱すテイルレッド。剣も何時の間にやら消え失せている。
しかし、直後にタイガギルディの腹へ飛び込んできたのは、スク水っぽい衣装を着たテイルレッドでは無く、鎧と服に包まれたグラトニーの左腕だった。
『や、やめ……汚らわし……鎧何ぞ来て露出―――』
『コォォォォ……』
『ゴポッ!?』
見えなくなり掌で持ち上げているかと思わせるまで指を突きさして、何処にそんな力があるのか異形とはいえ左腕一品でタイガギルディの巨躯を持ちあげる。
旧気口からは絶え間なく空気が取り込まれ、最早タイガギルディの運命は決しているに等しい。
『握風科斗』
『ホキョコ―――』
情けない断末魔を上げて、タイガギルディは破裂してバラバラに吹き飛んだ。
そして属性力を吸い込み、間違って転がってきた属性玉をテイルレッドが左腕へ終ってしまった事で喧嘩の様な一波乱が起きて……そこで映像は途切れた。
「こ奴は我らを喰い物としか思っておらん……加えてツインテイルズを凌ぐとも思える強さ、厄介にも程がある……!」
スパロウギルディの苦々しい台詞に部下達も頷き、そこで報告は終了となった。
ドラグギルディが死亡した事により、自動的に彼から隊長権限が移ったスパロウ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ