第十三話 訓練開始
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問いにクロノは大輔に負けず劣らず顔を赤くする。
大輔「本当か〜?お前、それだけにしては他の奴らとは扱いが違う気がすんだけど…」
ジト目で見遣る大輔。
クロノは堪らず視線を逸らした。
大輔「ゴホン…ま、まあとにかく。俺の力は誰かを傷つける為の物じゃない。大切な人と大切な人が信じる物を守る為の力なんだ。」
咳ばらいをすると、大輔は話を再開する。
クロノ「そうか…やっと分かった…どうして君達を認めることが出来なかったのかを」
大輔「え?」
クロノ「僕は嫉妬していたんだ。君達の自分の信念を貫き通すことが出来る強い心に。」
大輔「……」
大輔は何も言わずにクロノの言葉に耳を傾ける。
クロノ「心のどこかでは納得していなくても、執務官であることを理由にそれから目を逸らしていた。もし君のように、自分の心に素直になれればもっと沢山の命を救えたかもしれない。例え周りから非難されようと」
クロノの声は後悔で沈んでいた。
大輔はクロノの肩を軽く叩いた。
大輔「でも、今のお前は違うだろ?」
クロノ「……大輔」
大輔「お前は目を逸らしていた自分に気づいた。今はそれでいい。大事なのは目を逸らさないで受け入れることだからな。」
クロノ「…そうだな」
大輔「とにかく1番大切なのは信じることだ。自分と仲間の力を。信じた分だけ自分の力になる。」
大輔の言葉がクロノの心に強く響く。
クロノ「君は…何処までも真っ直ぐなんだな…」
大輔「自分に嘘をつきたくないからな。」
クロノは清々しい表情で大輔に手を差し出した。
大輔も自分の手を差し出し、握手を交わした。
クロノ「君と話せて良かった。これからもよろしく頼む」
大輔「ああ、こちらこそな」
大輔とクロノが固い握手を交わしているのを、リンディが優しく見守っていた。
クロノ「それにしても、遼と似たような言葉を言うとはな」
大輔「へ?遼さんと?」
クロノ「君が言っていた言葉は全て遼も言っていた…似ているんだろう。考え方が」
大輔「遼さんも…か…」
プレシア「それで?回収してきたジュエルシードは3個?」
プレシアの言葉にフェイトは目をつぶって震える。
しかし、いくら経っても今までのように痛みが来ない。
目を開くとプレシアはフェイトに何もせず、フェイトの隣を通り過ぎる。
プレシア「少なくても残りのジュエルシードを集めて来るのよ…」
そう言って部屋を後にしようとする。
フェイト「……」
アルフ「……」
フェイトとアルフはプレシアの後ろ姿を呆然と見ていた。
プレシア「そういえば…大輔はどうしたのかしら…?」
フェイト「っ…」
大輔の名前を聞いた時、フェイトの表情が揺
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