第21話 川神姉妹堕つ(メンタル面が)
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「え?説明してほしいの?」
「ごめんなさい、やめて下さい」
などと言った応酬をしている2人。
そう、浮かない顔をしているのは一子の事だった。何故なら・・。
(な、何とか誤魔化せたわ。けどホントに如何しよう?このままじゃいずれ・・・)
しかし、世界とは時には優しいが基本的には非情にできている。
ガラガラッ。
教室の扉が開かれ一人の女子生徒が入って来た。それこそが―――。
「失礼します」
(え・・?し、雫!?)
そう、暁雫が2−Fを訪ねて来たのだ。
「あれって昨日、一騎当千系した無敵系の奴ジャン!」
「ホントですね、一体如何したのでしょう?」
そんな声にも目もくれずに、雫が歩く先には京と一子の席だった。
「お久し振りですね、京」
「うん、久しぶり」
これで2人の会話は終了した。
この2人とも、決して仲が悪い訳では無いのだが、とんでもなく親しい人間でもない限り基本的には必要以上に喋らないのだった。
故に、雫がすぐに一子へ向き直るのは必然であった。
「こんにちわ一子」
「え!?えっと、あの、その、ど、どちら様ですか?(←恐怖に慄きながら引き攣った笑顔を作っている)」
「・・・・ふむ、やはりですか?」
自分と知らないふりをして何とか誤魔化そうとする一子に、とある確信を持つ雫。
「一子、貴方は川神院の皆さんやご友人に私たちの下で、時折修行に来ている事を説明していませんね?」
語尾は疑問形にも拘らず、確信をもって告げる雫。
「な、何の事?あたしは貴方とは初対面のはずだけ・・ど?」
「ふむ、はぐらかし続けるのは貴方の自由ですが、3−Sの編入生は“若”ですから誤魔化しても無駄ですよ?」
雫の告げた内容に、固まる一子。意思が停止する一子。呼吸を忘れる一子。
無慈悲に告げられて、意識と無意識のはざまでゆっくりと絶望していく一子。
「ふむ、大丈夫ですか?一子」
「あれ、大丈夫?ワン子。っというか、朝から様子がおかしかったけど、何かしらの理由があったんだね?」
「ええ、恐らく一子は密に強くなって皆さんを驚かせようと言う想いから、黙っていたのでしょう。そこには悪意などないでしょうから許してあげてくれませんか?京」
「別に怒ってなんていないけど・・・そろそろ戻ってきた方が良いよ、ワン子」
体をゆすりながら一子の意識を呼び戻そうとする京。
その行動に対して「はっ!ここはどこ!?」などとお決まりのセリフを呟きながら期間を果たす一子。されど、帰還直後に視界に最初に居た人物は京では無く雫であった。
「え?雫、如何して此処に居るの?」
如何やら先程までの事は勿論、全校集会時
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