暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
四章 夏冬春秋〜boisterous days.
54.道中〜The Miko is very greedy person.
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霊夢は素早くそのスペルカードの弱点を見つける。
あえて近付き、チルノの目前に迫る。
チルノが左右に動くのにあわせて霊夢も動く。そう、このスペルには安全地帯が存在したのだ。

「嫌ー!ついてこないでー!」


雹符 「ヘイルストーム」


今度はむやみやたらに氷の弾幕を飛ばす。しかし、天災(食べ物のときのみ)霊夢は氷の弾幕を掴み…なんと、口に入れてしまった。

「ひょほふひぇひぁひぃふぁふぇ」
「「えぇぇぇえ!?」」

これには弾幕を放ったチルノも、傍観していた魔理沙も驚きを隠せなかった。

「おい霊夢!いくら何でもそりゃないだろ!?」
「だ、弾幕を食べるなんてあんたおかしいんしゃないの!?」
「そうよねぇ、いくら氷が食べたかったからって、あれはちょっと……」

魔理沙の隣には、いつの間にかスキマから上半身を出した紫がいた。
しかし、毎度のことなので魔理沙は別に驚きはしなかった。というよりも今の霊夢の行動よりも驚くことは暫くはないと思う(フラグ)魔理沙であった。

「あれ、いいのか?」
「別に、今更霊夢の食い意地は今に始まったことじゃないでしょ?」
「じゃなくてルール的に」
「ドッチボールはボールを取ればセーフよ」
「まあ、掴んだのは『被弾』じゃないしな……」

ガリガリと氷を噛み砕く姿は、子供が冷蔵庫を開けて、氷を食べる姿に似ていた。

「何よ、皆してその冷たい目線は。氷は滅多にないんだから!」
「知らないわよ!そんなこと!」


凍符 「パーフェクトフリーズ」


今度は氷ではないエネルギー性の弾幕をむやみやたらに飛ばす。そしてここで面白いのが、弾幕が急に凍ったように(・・・・・・)動かなくなった。
しかし、卑しん坊の巫女はそんな変則的な動きに惑わされず弾幕の間を縫うように躱す。

「早く氷出しなさいよ」
「あたいは製氷機じゃないのよ〜!」


雪符 「ダイアモンドブリザード」


と、言いつつもチルノは混乱しているようで、咄嗟に氷の弾幕を張ってしまった。
霊夢は嬉々として氷を食べる。まるでコップに入った氷をガリガリと食べるように。
そうすると、チルノは嫌になったのか泣きながらその場から逃げ出してしまった。

「うわぁぁん!コスプレ巫女怖い!!」
「霊夢……後でアイスクリームあげるから、もう氷を食べるのは止めなさい……」
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