野生中の実力
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「ついに明日か……」
俺は思わず呟いた。
明日野生中と練習試合ではない
本物のFF予選一回戦が行われる。
今日まで俺達は練習を一時間半増やす練習をしたが
結局イナズマ落とし完成までとはいかなかった。
「やっぱり鍵は壁山だもんな…」
俺は自分のベッドでゴロゴロしていたが
俺は寝転がるのを辞め、着替えて靴を履き外へ出掛けた。
俺がやってきたのは鉄塔広場だ。
何故か解らないが鉄塔広場に行こうという衝動に駆られたからだ。
「やっぱり静かだなぁ」
と俺が呟くが当然だ。
今は夜の11時手前なのだ。
俺は鉄塔を登り夜風に当たりながら
明日に向けて気合いを入れたのだった。
───────試合当日。
俺達はバスで野生中の学校までやってきた。
野生中の学校はまさに自然そのものだ。
この試合には雷門夏未もやってきている。
その夏未が高そうな車から降りてきた時だった。
動物を思わせる声があたりに響いた。
「これが車か初めて見たコケ」
と動物の真似をしているような人がいっぱい現れた。
「あ、あの人達が私達が今から試合をする野生中サッカー部です!」
と音無が俺達に説明しているが
俺は(こんな動物人間と相手するのか)とため息をついた。
そして時間は立ち、試合開始時刻になった。
FW雷藤 豪炎寺 染岡
MF宍戸 マックス 半田
DF風丸 壁山 影野 栗松
GK円堂
が今回のスタメンということになった。
ピ────────!
音が鳴り響きついに試合が始まった。
最初のボールを染岡が俺にボールを渡し
俺がそのまま上がっていく。
DFの手前になったところで俺は高々とボールを蹴り上げる。
「お手並み拝見といこうか!豪炎寺!」
豪炎寺もそれに頷き、炎の渦を巻きながら上昇し
ファイアトルネードを放とうとした時だった。
「やらせないコケ!」
と鶏を想像させる野生中の一年にしてキャプテンの
鶏井 亮太が豪炎寺よりも高く飛んでいた。
豪炎寺は驚きの顔をして「なにっ……」と呟いたときには
ボールが鶏井に渡っていた。
そのまま鶏井は上がっていきチーターを思わせる水前寺にパスを出した。
そしてその水前寺がとんでもなかった。
「速すぎる………!」
目にも止まらぬ高速ドリブルでゴールに向かってくる。
元陸上部の風丸でさえ水前寺に追いつけないのだ。
「おいおいあれじゃチーターというかチートの間違えだろ!」
と俺は虚しく叫んでいると水前寺が鷲のような男をパスを出した。
「コンドルダイブ!」
パスをダイレクトに必殺のヘッドシュートで押し込んできた。
円堂は「決めさせるか!」とゴッドハンドを出そうとしたが
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