最後の希望・「超覚醒」。
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なさい? 貴女だけを殺すってことだけはしないから。貴女を殺した後、あの子達も一緒に殺してあげるから」
「くっ……」
咲夜は本当に絶望を味わっていた。自分がわがままを言わなければ、もしかしたら違った結果を迎えていたのかもしれない。もしかしたら、紅魔館の誰もが死ぬ様なことがなく話が終わっていたのかもしれない。自分のせいで、この結果を招いてしまった。
(お願い……神、仏、この際誰でもいい)
自分でも勝手だということはわかっている。でも。そうしたくなってしまった。
(私のことは別にどうでもいい。どうなってもかまわない。だから、だから……!!)
零と、紅魔館の皆を、助けて!!
(なんだろう……。すごく呼ばれた気がする……)
暗基は1人、呼ばれたと思い、意識を取り戻した。そして、何かしらの力を感じていた。
(やばい、スゲェ力だ。今なら何でも出来そうな気がする!!)
ドカァン!!!
「!?」
レミリアの後ろで、爆発音が聞こえた。
「な、何事なの!!?」
「…………」
咲夜はもうすでに意識を失っていた。
レミリアはそれを確認して、咲夜から手を離すとすぐに爆発の元を確認する。すると、爆発源に積んであった瓦礫が一気に吹き飛んだ。
「……、面白い……」
レミリアは確認した後、思わずにやけてしまった。なぜなら、その爆発源には、
「ふぅ、名づけるなら、超覚醒ってところか?」
暗基零が、身体に青い霊力を渦巻かせ、右手にスピア・ザ・グングニルに負けないほどの、エネルギーで出来た巨大な三叉の槍を持って立っていた。
「まだそんな力を残していたなんてね……。さぁ、私を楽しませてもらおうかしら!!」
「あぁ、いいぜ。たぶん楽しむ前にお前が死ぬと思うけどな」
「ずいぶんと余裕ね? ここじゃあ狭いし、外に出て戦いましょうか?」
「いや、その必要はない」
「!?」
その必要がない。そう聞こえたと同時に、暗基がレミリアの真正面に立っていた。いつの間に移動したのか、まったくわからなかった。そしてそれを考える暇も暗基は与えてくれなかった。
「ほいっと」
「うぐっ!?」
暗基は左手でレミリアの胸倉を掴む。レミリアはどうにかそれを引き剥がそうともがいたが、まるで意味がなかった。その様子を見た暗基は、レミリアに言う。
「あぁ、引き剥がそうとして
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